介護のオンラインコミュニティ「SPACE」1周年の軌跡
オンラインコミュニティSPACEが1周年を迎えました。
2019年12月1日に全国にオープンしたKAIGO LEADERSのオンラインコミュニティSPACE。2020年12月に、1周年を迎えることができました!入会していただいている仲間たちやKAIGO LEADERSを応援してくださっているみなさん、いつも本当にありがとうございます。
今回は、SPACEの1年間を振り返ってみたいと思います。
介護に関心を持った仲間が集うオンラインコミュニティ”SPACE”。
組織や地域を越え、前を向く活力が得られる仲間とのつながりや、自分の視点をアップデートできる新たな情報や学びの機会を通じて、一人ひとりの一歩を応援できるコミュニティを目指してスタート。トライアル期間はSPACEの風土をまずは作っていくために東京近郊、会える範囲の39名からスタートしました。
トライアル期の様子はこちらから!
>>全国のみなさんへ。地域を越えてつながるオンラインコミュニティSPACE始まります!
リリースしてすぐに新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、介護現場の忙しさが増し、感染予防のためにリアルで会うことが仕事でもプライベートでも憚られました。そのような中でもSPACEの仲間たちと試行錯誤しながら、この1年オンライン上で色々な人とつながり、お互いを応援し合いながら様々なことにチャレンジしてきました。1年後の現在は、26都府県から約170名の仲間が参加しています。
開催されたイベント・座談会は160個以上
毎月の定例会もオンラインで開催し、毎度様々な地域の参加者と様々な切り口で学び、対話の中から新しい気づきを得てきました。
SPACEに参加するメンバーに登壇していただき、メンバーどうしの活動を応援できる関係性を、相互理解を育んできました。
また、外部の団体やコミュニティとのコラボレーション企画も複数生まれました。
2020年7月
なかまぁるShort Film Contestは日本初、認知症に特化したショートフィルムコンテストです。認知症の新しいイメージを作ること、認知症をみんなのジブンゴトにすること、「認知症フレンドリー」社会をすすめることを目指して開催されました。なかまぁるさんとの動画編集ワークショップを経て、SPACEのメンバー複数人が初の動画作成にチャレンジしました。そして、フレンドリー部門に応募したメンバーの作品が、優秀賞に選ばれました。
▶優秀賞の動画
▶なかまぁるさんとの動画編集ワークショップの様子はこちら
2020年10月
問いでつながるコミュニティ「議論メシ」さんとのコラボ企画。介護は、誰もが通る道、ジブンゴトになるよう、SPACEのメンバーで問いを設定させていただき、議論メシのみなさんと“老い”について考えました。議論メシさんとのコラボ企画では、日々、介護の現場に居たら気づかないことに改めて気付かされることがありました。また、介護なんて自分には無関係、もしくはまだまだ遠い未来のことだと感じている方々の”老い”へのイメージを聴くことができ、新しい発見に富むイベントになりました。
▶イベントレポート ”老い”を肯定的にとらえるために、私たちは何をすべきだろう。
2020年11月
価値共創型コミュニティ”ヘルスケアSHIP”との合同イベントを企画。介護に携わる方が多い”SPACE”と、医療に携わる方が多い”SHIP”で、在宅ケーススタディを開催しました。生活・介護・福祉・医療、様々な専門職が集まり一つの事例についてのディスカッション。多職種と関わることで、介護の専門性についても、改めて考える機会になりました。参加したメンバーの視野の広がりやお互いの経験の交換が行われたように思います。
他にも、毎月10数個のイベントが立ち上がりました。テクノロジー部による座談会、読書部による読書会、過去のPRESENTやKAIGO LEADERS FORUM 2020の動画を見直しながらワークを行うイベント。仕事にまつわる真面目なディスカッションだけでなく、運動習慣を手に入れることを目標にした運動部・フェス好きが集まるフェス部・仕事と子育てで悩む仲間たちが集まる子育て部など、趣味でつながる部活やイベントまで、気づけば約160個のイベントが開催されていました。
▶オンラインコミュニティSPACEで楽しめるイベント3選
▶部活というつながり方
つながりと関係性から生まれるチャレンジ
SPACEでは、参加者一人ひとり、メンバーの関係性を大切にしています。やりたいことが明確にあっても、なくても、そこにいてもいい、仲間たちとの会話や活動を通して、自分の輪郭がはっきりしてくる。お互いがたより、たよられあい、応援しあいながら、進んでいける1人ひとりが主役のコミュニティを目指しています。クローズドなコミュニティの中で活動するだけでなく、漠然とした想いであっても、それをシェアすることで仲間が見つかり、想いに磨きがかかり自分のプロジェクトとしてカタチになることがあります。1年間でいくつか芽を出した活動を紹介します。
・地域になじむ司法書士
介護×法律 おひとりさまでも安心して年老いていける地域づくりを掲げ、司法書士という専門性を活かし、独立されました。法律事務所に所属し司法書士として働く中でのモヤモヤがKAIGO MY PROJECTを最初の接点に「最後まで住み慣れた場所で自分の望む暮らしをする」という当たり前を司法書士の強みを活かした活動が生まれました。(2020年5月)
・ほくりくココcolor部
「オンラインで全国の介護に関心のある仲間と出会える場はありがたい。でも、自分の住んでいる地域を盛り上げたい。北陸の良い施設・人・取り組みを全国へ発信していきたい。」そんな想いから誕生した”ほくりくココcolor部”。活動の拠点、北陸のあらゆる人たち(多職種・多世代)をごちゃまぜに、あらゆる人たちに開かれた地域をつくっていくため、活動をスタートしました。(2020.6月)
・一般社団法人マリーゴールド設立
居宅介護支援専門員かつ介護と仕事の両立支援事業をしている方と家族介護の当事者でライター編集者である方が”これからの老いと暮らしをデザインする”一般社団法人マリーゴールドを立ち上げられました。早速、SPACEでは、マリーゴールドの誕生にまつわる話を聞き、これからの老いと暮らしを共に考えるイベントが準備されています。今後の活躍が楽しみです。SPACEのメンバーとして、応援していきたいと思います。(2020年11月)
2年目の抱負
12月には1周年記念イベントと称し、SPACEのメンバーと1年を振り返り、2年目はどのような活動をしていきたいかと、未来を考える”未来わくわくワーク”を開催しました。仲間たちの中に眠る想いをシェアしあい、それぞれ、自分の中にある”種”に気づく時間になりました。土の中にある種が芽吹くには時間がかかるかもしれません。
SPACEは、2年目も、組織や世代を超えて、1人ひとりが輝ける場でありたいです。1人ひとりの胸の中にある介護への想い、それがどんなに小さくてもアクションに変えていける豊かな土壌を作っていきます。良い土壌からは、種が発芽し、果実を実らせることでしょう。介護というのは、この超高齢社会において、誰もが通る道。今の常識やルール・固定観念にとらわれず、柔軟な思考で、明日を面白くする一歩を、仲間と共に踏み出していきます。
SPACEの仲間たちから、この先どのような活動が生まれるのか、どのような成長があるのか、未知ではありますが、みなさんと楽しんでいきたいと思います。つながりやまなびの環境を求めている人は、一度、KAIGO LEADERSのオンラインコミュニティ”SPACE”に足をふみいれてみてください。お待ちしています。