マイプロを通してみつけよう。「わたしのやりたいこと×社会を良くすること」(KAIGO MY PROJECT14期レポート①)
“おかしい”と感じる違和感、
“もっとこうなれば良いのに”という問題意識、
“やってみたい”という意志。
「わたし」の中にあるそんな想いをもとに、社会によりよいアクションを「マイプロジェクト(以下、マイプロ)」という手法を通じて、仲間と一緒に考え生み出していくKAIGO MY PROJECT。
これまでに13回のプログラムが行われ、様々な背景・職業の120名を超える参加者がプロジェクトを形にしてきました。
8月からは14期がスタート!14期では9名の多様なメンバーが3か月間―合計6回のプログラムを通して、自身の想いを形にしていきます。3か月後、参加者の皆さんにどのような変化が生まれ、どのようなプロジェクトが誕生するのでしょうか。
プログラムに密着しながら、その様子をお届けしたいと思います。
※KAIGO MY PROJECTおよびマイプロの詳細は、こちらをご覧ください。
プログラムの出発点は、「わたしのやりたいこと」。
初回のファシリテーターを務めるのは、次世代はりきゅうレボリューションズ代表(以下、はりレボ)の伊藤由希子さん。
KAIGO MY PROJECT5期の参加者でもある鍼灸師の伊藤さんは、プログラムを通して、「はりきゅうが必要な選択肢の一つであることを、人の力で伝えていく」という思いで、4期に参加していた白石さんと「はりレボ」を結成。主に鍼灸師の人たちを対象としたマイプロ、ShinQ MY PROJECTをスタートさせました。
今回のKAIGO MY PROJECT14期は、「より多くの、様々な背景の人たちが一緒にマイプロに臨める環境をつくりたい」との思いで、ShinQ MY PROJECT4期との共同開催という形をとっています。
プログラムの最初に、伊藤さんはマイプロで大切にしてほしい想いを共有していきました。
自分のやりたいことからはじまり、周りの人を巻き込みながら、だんだんと大きくしていく。
マイプロでは、その形を大切にしてほしいです。
「何ができるか」「何をすべきか」ということを考えることも大切ではありますが、何より「自分がやりたいことか」ということをマイプロでは重視します。
プログラムでは、毎回「チェックイン」「チェックアウト」という形で、今の気持ちを共有しています。運営メンバーやサポートに来てくれた修了生メンバーも加わり、初回となる今回は自己紹介も兼ねて、じっくりと共有の時間を設けました。
介護士・鍼灸師・学生・理学療法士・会社経営者・会社員…。
様々なバックボーンのメンバーが今の気持ちや、なぜこのプログラムに参加したかをシェアしていきます。
一人ひとりの想いや課題認識も様々。それぞれの「わたしのやりたいこと」が6回のプログラムやメンバー同士のかかわりを通して、形になっていくことと思います。
対話を通して、自分と向き合う。「マイプロシート」のシェア。
初回のプログラムのメインは、マイプロシートの共有。マイプロシートはこれまでの経験を記した「Me編」と、やってみたいプロジェクトを記した「Project編」で構成されています。
今の段階の「やってみたいこと」は何か。なぜ、そういった想いが生まれたのか。これまでの自身の経験や想いを紐解きながら、メンバー同士で時間をかけてシェアしていきます。
“どうして、そう思ったの?”
“その発想、面白いね。”
“わかる!わかる!共感する!”
自身の体験や、想いを共有していく中で、話を聞いているメンバーは感想や質問を投げかけていきます。日々忙しい生活を送る中で、自分と向き合う時間はなかなか取れないもの。
仲間からの問いかけや感想は、自分の想いを再確認したり、自分にはない新たな視点に気づくきっかけを与えてくれます。
また、「人に伝える」ために、自身の考え・想いを「マイプロシート」にまとめていくプロセスそのものも、よい内省の時間になっているのではないかと思います。
「わたしのやりたいこと」×「社会によいこと」
KAIGO MY PROJECTでは、「わたしのやりたいこと」×「社会によいこと」という考え方を大切にしています。
「わたしのやりたいこと」をただ形にするのではなく、誰かを笑顔にしたり、周りの人や地域の人を幸せにしたりといった「社会によいこと」として実践していく人が増えていくことで、超高齢社会をよりよくしたいと考えているからです。
14期では、今はまだ明確な形になっていないものも含め、9人の大切にしたい「想い」が集まりました。これからのプログラムを通して、一つひとつの「想い」が「社会によいこと」として、身を結ぶように。私たち運営メンバーもワクワクしながら、14期の皆さんのサポートをしていきたいと思います。