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イベントレポート

仲間との深い対話が、プロジェクトを加速させる。(KAIGO MY PROJECT14期レポート④⑤)

「わたし」の中にある現状への課題認識や、「こんなことをやってみたい!」という想い。
そんな想いをもとに、社会によりよいアクションを「マイプロジェクト(以下、マイプロ)」という手法を通じて、仲間と一緒に考え生み出していくKAIGO MY PROJECT。(※以下、マイプロ)

8月からスタートした14期の活動に密着し、プログラムの内容を紹介する全6回のレポート。
今回は4日目・5日目の様子をレポートします。

(第1回第2回第3回第6回)

「プロアクションカフェ」相互の支えあいで、プロジェクトを進めよう。

第3回の中間発表を終え、自分自身やメンバーそれぞれのプロジェクトの現在位置を理解し、プログラムは後半へと進んでいきます。

第4回・第5回のプログラムでは、それぞれのプロジェクトがより加速していくために、「プロアクションカフェ」という手法を用いて進めていきます。

このプログラムでは、Caller(発表者)とSupporter(支援者)という立場に分かれながら、一人のプロジェクトにじっくり向き合います。

「プロジェクトでの課題」「進めるにあたって迷っていること」など、メンバーと一緒に向き合いたいテーマを発表者が決め、支援者となるメンバーは「発表者のプロジェクトがどうやったら前に進むのか」ということを一緒に考えます。

中間発表を通して、本当にこのプロジェクトが「自分のやりたいこと」か分からなくなってきた。
もう一度、原点に立ち戻って考えてみたい。

自分の想いを進めるためには、自分の苦手としていることを克服したい。
どうすればよいのだろう?

プロジェクトを届けたい人たちに、自分のプロジェクトを届けるためには、どうしたらいいのだろう?
みんなの意見・アイディアが欲しい。

発表者が場に投げるテーマも、一緒に考えたい課題も、それぞれのフェーズによって異なります。

その問いに対して、支援者のメンバーたちも、それぞれの立場や経験から色々な意見を投げかけていきます。
多様な職業・世代・経験のメンバーが集まっているからこそ、そこで出てくる意見やアイディアも多彩で、一人で考えているだけではない気づきが多く生まれます。

一人でなく、みんなで。KAIGO MY PROJECTだからできること。

KAIGO MY PROJECTのプログラムでは、このような対話の時間を重視しています。
「わたしのやりたいこと」が見つかったとしても、それをどう進めていけばよいのか分からず立ち止まってしまうことも多いですが、こうして一緒に考えてくれる仲間がいることで、自分だけでは辿りつけない様々な視点やアイディア・実践方法と出会えることがあります。

また、こうして人に伝えていくことで、自分自身の中で曖昧でしかなかったものが「マイプロ」という形となっていき、実践のための第一歩となっていきます。

 

「なるほど…」
「そこには気づいていなかった。」
「面白いアイディア!」

気づきやアイディアをメモするために置かれた模造紙は、たちまちたくさんの書き込みで埋まっていきます。

発表者はもちろん、支援者の立場で、人のプロジェクトをサポートすることでも、大きな学びや気づきが得られます。
「マイプロ」を実践したいと考えている人の多くは、「誰かの役に立ちたい」「誰かの困りごとを解決したい」といった思いを持って、自身のプロジェクトと向き合っています。

プロジェクトを実現するためには、仲間となってくれる人を巻き込んだり、対象となる人の想いを深く知ることが大切。
だからこそ、発表者のプロジェクトに向き合い、サポートしていく過程は、そのまま自身のフィールドでも活きてくる力となっていきます。

もちろん、対話を通して自分のプロジェクトにも活かせるアイディアや発見も多く得ることができます。

プロジェクトをそれぞれが進める合間に、第4回・5回と、このプロアクションカフェを実施することで、メンバーお互いがよい作用を与えあいながら、プロジェクトの形を明確にしていきます。

ほかの人のプロジェクトを考えている中で、自分自身のプロジェクトにもつながる発見が多くあった。
そして、こんな風に自分がかかわることで、人の力になれると思えることが自信になった。

自分とは全く違う意見をもらえることで、大きな気づきがあった。
一人だけで進めていては、普段関わる人とだけで進めているだけでは、気が付けないことがたくさんあった。

「本当にやりたいことは何?」と聞かれて、「自分のやりたいことって何だろう?」と改めて考えさせられた。
なかなか前に進めていないかもだけれども、自分とじっくり向き合いたいなと思えた。

「これをやりたい」という思いはあっても、「本当にこれは必要とされているのかな?これでいいのかな?」という不安はずっとある。
でも、みんなが真剣に聞いてくれて、一緒に考えてくれることで、「これでいいんだ!」という風に思えてきた。

仲間と共に進めるからこその気づきや新たなアクションが生まれてくる。 そこがKAIGO MY PROJECTの価値の一つなのではないかと感じています。

次回はいよいよ最終回。これまで考えてきたアイディアを一人ひとりが発表します。

マイプロジェクトのアクションは、プログラム終了後も続いていきますが、一旦の節目を迎えます。
3か月のプログラムを通して、一人ひとりの想いがどのように形になるのでしょうか。

KAIGO MY PROJECT15期参加者募集中!

KAIGO MY PROJECTでは、現在1月から実施予定の15期の参加メンバーを募集中です。
自分自身の形にしたい想いを、仲間と一緒に実現していきませんか?

15期の詳細はこちらから。

この記事を書いた人

野沢 悠介

野沢 悠介Yusuke Nozawa

株式会社Blanket取締役|ワークショップデザイナー

大手介護事業会社の採用担当者・人事部門責任者として、新卒採用を中心とした介護人材確保に従事。
2017年より、Join for Kaigoに加入、介護領域の人材採用・定着・育成をよりよくするために活動中。
趣味は音楽鑑賞。好きなアーティストを見に、ライブハウスに入り浸る日々。

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