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インタビュー

社交ダンスを通じて介護に関わる人を元気に。(KAIGO MY PROJECT OB/OGインタビュー Vol.6)

KAIGO MY PROJECTに参加してくれたOB/OGの活動をお届けするインタビュー第7弾。
今回は、1期に参加をしてくれた大村 優太さんにお話を伺います。
学生時代に行っていた社交ダンスを通じて、新たな挑戦を始めようとする大村さんのマイプロについてお聞きしました。

話し手:大村 優太
小規模多機能居宅介護支援事業所 介護士/KAIGO MY PROJECT1期
聞き手:秋本 可愛
HEISEI KAIGO LEADERS発起人

社交ダンスを通じて介護に関わる人を元気に

秋本:KAIGO MY PROJECTの参加動機を教えて下さい。

 

大村:2月に仕事を辞めたため時間に余裕ができ、色んなことを考えている中で、タイミングよく1期がスタートすることを知りました。
自分のことを真剣に見つめる機会になると思い、参加しました。

 

どんなマイプロが生まれましたか?

 

最初は漠然と人と人とがつながれる場づくりをしたいと思っていましたが、自分を振り返る中で、趣味で学生時代に経験していた社交ダンスを介護に関わる人たちに見てもらいたい、触れてもらいたいと思うようになりました。
偶然にもKAIGO MY PROJECT1期に、社交ダンスをやっているメンバーがいて、一緒にプロジェクトを立ち上げることになりました。
初回は、“住んでいる町でもっと遊ぼう”をコンセプトに、太子堂商店街脇の緑道で定期開催されているイベント「三軒茶屋まち道楽」に出演することになりました。
11月29日(日)に開催されるので、今はメンバーと定期的にミーティングを行い準備に励んでいます。

 

楽しみですね。3ヶ月ともに過ごす中で、個人的にメンバーの中でも変化が大きかったように感じているのですが、いかがでしょうか?

 

参加した当初は、次の仕事を探し始めている頃でとても焦っていて、自分に自信を持てませんでした。そんな中でKAIGO MY PROJECTに参加し、ただ否定的に捉えていたところが、仲間の質問によって捉え方が変化して、自分自身のことを一歩引いてみることができるようになりました。もちろん、常にそう在れるわけではなく、まだまだ仕事のときは冷静になれないときもまだありますけどね。

 

当初はとても悩んでいましたもんね。何が影響して変化につながったと思いますか?

 

最初は、ただ誰かに話しを聞いてもらったことで、少し気持ちが楽になりました。言葉にしていくうちに、自然に整理することができました。これまで溜め込んでしまっていたものが浄化されたような感覚でしたね。KAIGO MY PROJECTで、何でも話しができる仲間ができたことが大きかったのかもしれません。

 

職場や大学の友達など、近しい関係の人にはなかなか言えないことってありますよね。社会人になってから、職場とは違うところで仲間をつくりたいと思っていました。色々なコミュニティ活動に参加してみましたが、介護関係の人の集まりは見つからず、偶然見つけたのがHEISEI KAIGO LEADERSでした。立場や興味関心が近い仲間だからこそ開示できる自分の思いがありました。

KAIGO MY PROJECTの3ヶ月は、大学のゼミの活動と近い感覚があります。ゼミでは、1年間を通じて4人で協力しながら研究活動を行いました。KAIGO MY PROJECTは3ヶ月とゼミよりも時間は圧倒的に短いですが、そのときよりも深いつながりができていると感じます。
また、ゼミのときはゼミが終わるとプロジェクトも終わってしまいましたが、マイプロは継続するというか、誰かからやらされるのではなく自分の想いから生まれたプロジェクトだから続くというのも大きいですね。
まあ、僕のプロジェクトはこれからが本番ですし…。(笑)

就職も決まったみたいですが、今仕事はどうですか?

 

今は小規模多機能の現場スタッフとして働いていますが、以前働いていた特養よりも親密に利用者さんと関わることができるので、今は楽しく働いています。

なぜまた介護に戻ろうと思ったのでしょうか。

正直、どこでもいいから早く就職したいという気持ちはありました。しかし、それでは続かなくなってしまう可能性もあるので自分を見つめる時間は大切だと思いました。前の介護施設では現場スタッフから事務に異動になりました。期間中、過去を振り返る中で、利用者さんと接している時間と、事務員として働いている時間を比べ、やっぱり現場がいいなと思いました。事務員として喫茶のお手伝いをすることがあったときに、前に担当していたフロアの利用者さんが自分のことを覚えていてくれて嬉しかったのを強く覚えています。

 

それに気付けたことで、今の仕事への携わり方に何か変化がありましたか。

以前働いていた特養と比べると、今の現場は規模も小さくこじんまりとしていることで人と人との関係性が前よりも近いように感じます。人間関係が上手くいかないときはケアにも影響してくるので、今は思うことがあったらすぐ言って欲しいということを職員や利用者さんに伝えています。

最後に今後のプロジェクトの展望を教えて下さい。

今はまず、1回目を成功させることを考えています。今後、社交ダンスを施設や、自分の地元でもやってみたいなと思っています。

ありがとうございました!

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この記事を書いた人

秋本 可愛

秋本 可愛Kaai Akimoto

KAIGO LEADERS 発起人株式会社Blanket 代表取締役社長

「介護から人の可能性に挑む」をミッションに掲げ、若者が介護に関心を持つきっかけや、若者が活躍できる環境づくりに注力。

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