いくつになっても皆が元気に歩ける社会を目指せ!最先端歩行解析デバイス〔AYUMI EYE〕を体験してみた。
高齢化社会をワクワクさせるアクション、紹介します!
今後、ますます進展していく高齢化社会。 年をとっても、自分らしく活き活きと、安心して過ごせる社会をつくるため、新しい挑戦やユニークな実践をされている人たちがたくさんいます。
高齢化社会・介護業界をワクワクさせる、面白くさせる可能性を秘めたアクションをより多くの人に知ってもらいたい!
そんな想いで、HEISEI KAIGO LEADERSのメンバーが、これから高齢化社会や介護業界をより面白くしていくアクションを紹介していこうと思います!
記念すべき第一回目に取り上げるテーマは、「ヘルステック(健康×IT)」!
最新のIT技術を取り入れながら、健康管理や健康維持を目指す取り組みです。
そんなヘルステックの取組の一つ、株式会社早稲田エルダリーヘルス事業団が展開する歩行解析デバイス「AYUMI EYE」をHEISEI KAIGO LEADERSのメンバーが体験します!
センサーを装着して、6~10メートル歩くだけで、歩行状態を『見える化』をすることのできる「AYUMI EYE」の力を借りて、
・年をとっても健康に歩き続けるためには、どんなことを意識すればよいのか?
・「健康×ITテクノロジー」の可能性とは?
といったことを探っていきたいと思います!
▽ AYUMI EYEの紹介は画像をクリック! ▽
今回、体験に協力をしてくれたメンバーはこちらの3人。
だいちょ(松村 大地)/理学療法士 訪問や通所リハビリテーションに携わる一方で、生まれ故郷の松戸をよりよくするため、Mi-Project – 一般社団法人まつど地域共生プロジェクトを立ち上げ活動中!
「仕事柄、人の歩きを見ることは多いですけれども、自分の歩き方を知るのは新鮮です!」
まるちゃん(石丸 夕貴)/会社員(元・介護士)
介護者支援に興味があり、「ライフにワークを溶け込ませたい」をキーワードに介護にかかわれるお仕事探し中!
「普段はのんびり歩いてますけど、最近は痩せるために大股で歩くようにしています。(笑)」
達人(清水 達人)/介護福祉士・介護予防運動指導員
老人ホームで介護予防運動指導員として、高齢者の運動指導を実施。
介護士の経験と防災への関心から、「介護×防災」を考える“防災介護士”としてコラム執筆中!
「仕事では『体操の先生』と呼ばれているので、ご利用者の前ではきれいに歩いてますけど、普段は…自信ないです。(笑)」
「元気に歩く」をいつまでも。やる気を引き出すAYUMI EYE
実際の体験をする前に、早稲田エルダリーヘルス事業団の筒井社長(写真右端)・事業開発グループの服部さん(右から二人目)に、AYUMI EYEの特徴についてお伺いしました。
どんなに効果的なプログラムでも、しっかりと継続して実施しなければ、高い効果は期待できません。 「健康のために運動しよう!」と思っても、なかなかそのやる気を維持することが難しいのは、全世代共通かもしれません。 AYUMI EYEは、機能訓練やトレーニングを行った効果を分かりやすい形で「見える化」し、高齢者に「運動を続けて元気になろう!」という前向きな気持ちを引き出すことを目指して開発されたデバイスだそうです。 AYUMI EYEがあれば、介護施設や病院で取り組まれている様々な運動プログラム・機能訓練が、今まで以上に高齢者の元気につながるのかもしれません。
あっという間に、歩行を分析!AYUMI EYEを体験してみる。
「AYUMU EYEがあれば、簡単に歩行能力の解析ができる」とのことですが、実際にどのくらい簡単なのでしょうか? 早速、体験してみることとします。 AYUMI EYEの本体は、万歩計くらいの大きさのモジュールで、センサーが内蔵されています。 モジュールをベルトを巻くイメージで腰に装着!
それでは、三人にAYUMI EYEを装着して実際に歩いてもらいます! 歩いてもらう距離は6mから10mくらい。場所を選ばずにどこでも実施が可能です。
できるだけ自然体で! いつものように歩いてくださいね!
やや緊張気味に歩く3人。(笑)
大勢のギャラリーに囲まれ、カメラで撮影しているので、無理もないですね。
測定時間は10秒~20秒ほど。高齢者の方がゆっくり歩いても、1分はかからないくらいの計測時間です。 終わるとすぐに、アプリ登録をしているデバイスに結果が表示されます。
それぞれの結果を見せ合う3人。
装着から、結果の印刷まで僅か数分! モジュール以外は、スマートフォンやタブレット端末などがあれば、特殊な機器もいりません。
本当に簡単かつ短時間で、歩行能力の解析結果を出すことが出来ました。
使い方がシンプルで、必要な備品も少なく、場所やシチュエーションを選ばずに、使うことが出来るのも魅力の一つだと感じました。
前向きなコミュニケーションを引き出す、ICTのチカラ。
AYUMI EYEは、歩行状態を「推進力」「左右バランス」「歩行リズム」の3点から分析することと、歩行機能の評価に重要な、「歩幅」・「歩行速度」の測定をすることが可能です。
このデバイスを用いることで、どのような効果が期待できるのか、引き続き筒井さん・服部さんにお話を伺っていきます。
このデバイスだけで何かが出来るわけではないですけど、結果を一緒に見ながら、「こんな運動をしていきましょう」と相談をしたりできますよね。
すぐ結果が出て、印刷して見ることが出来るのも、とても便利ですね。
こうして数値化をすることによって、「運動の結果、前より〔推進力〕が向上しましたね!」とか、「今度は歩行の〔リズム〕をよくするために、こんな運動をしましょう!」と、職員と利用者さんの間でコミュニケーションが生まれます。
AYUMI EYEは単なる解析デバイスではなく、職員と利用者のコミュニケーションを産む役割もあると思っています。 また、これまで評価や記録に使っていた時間を大幅に短縮できることも、施設側にとっては魅力だと思います。 実際に早稲田イーライフでは、記録や情報入力といった作業の時間が減らせ、利用者さんとのコミュニケーションを増やすことができたり、残業削減につながるといったメリットも生まれています。
普通であれば、計算して求めなければいけないものが簡略化できそうです。
上手く活用することで、リハビリテーションの現場でも、様々な使い道がありそうです。
計算が必要な部分はAYUMI EYEが担ってくれるし、分析・評価に必要な情報も集めてくれる。 専門家も、そうでない人も、それぞれの立場や目的に応じて、上手く使える要素があることも魅力だと思っています。
「私の課題はここで、この運動をすると効果があるんだ」ってイメージできると、運動頑張れるのかも。
ご家族と、「このスコアが何点になったら、一緒に旅行しよう!」と目標を立てて、楽しそうに頑張っている方だったり、 いつも解析結果を持ち歩いていて、ご家族やご友人と「こんなによいスコアが出たんだ!」とお話のネタにしている方もいます。(笑) 施設の中だけでなく、ご家族・ご友人とも頑張って運動した成果を話し合えるツールにもなるんだと思います。
人を、社会を、元気にする!AYUMI EYEの挑戦。
普段杖で使っている人が、杖を使っている時と使っていない時での歩行状態を比較するとか…。 色んな場面で色んな使い方が出来そうなのが面白いですね。
地域の集まりとかで使って、自分の歩きを知ってもらうと、健康への関心も高まりそう。 松戸の地域活動でも使ってみたい!(笑)
そうして、ITの力を用いることで、一人ひとりの高齢者を元気にすることはもちろん、社会全体を元気にする挑戦が出来るのではないかと思っています。
普段はなかなか触れる機会のない最新テクノロジーに触れ、メンバーそれぞれが刺激をもらえた時間になりました!
AYUMI EYEは、現在導入をしてくれる介護施設や医療機関を大募集中とのことです。
興味のある方がいらっしゃいましたら、説明や体験など随時実施されていますので、ぜひお問い合わせをしてみてください!
▼機能詳細・お問い合わせはこちらから▼
「人生100年」と言われるこの時代。 健康に歳を重ねて、元気に過ごせるということは、私たちにとって大切なテーマとなります。
高齢者の日々の暮らしの場面や、健康や日々の生活を支える介護の現場では、ITやテクノロジーの活用が、ようやく始まったばかり。
でも、これからAYUMI EYEのような新しいツールを上手く活用していくことで、より元気で健康な暮らしを実現していけるのではないでしょうか。
そしてそれは、高齢化が進む日本社会のあり方を大きく変える可能性を秘めているということでもあると思います。
より多くの現場で「介護×テクノロジー」「健康×テクノロジー」といったアクションが増えていってほしいと思いました。
早稲田エルダリーヘルス事業団の皆様、ありがとうございました! [写真撮影:近藤 浩紀]
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HEISEI KAIGO LEADERSのメンバーが、超高齢社会を面白くするアクション・サービス・商品等を取材し、サイトにて紹介させて頂きます!
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写真撮影
近藤 浩紀/Hiroki Kondo
HIROKI KONDO PHOTOGRAPHY