介護リーダーの仕事術 #04  -施設を住まいに変える介護リーダーのあり方

あなたは、リーダーになりたいですか？
リーダー職についているあなたは、この先もリーダーを続けていきたいですか？

介護職に対するリーダーに関する意識調査では、チームリーダー自身が最も重視する能力は「チーム構築力」でした。一方で、一番の悩みは「部下・スタッフとの人間関係・コミュニケーション」でした。人間関係やコミュニケーションに悩むということは、リーダーとして、介護職として、利用者の生活や日々のケアを真剣に考え、取り組みたい課題があるからなのだと思います。

「介護リーダーの仕事術」では、介護現場で活躍しているリーダーたちがゲストとして登壇します。リーダーに挑戦したくなるような、また、リーダーとしてのこれからの目標が見つかるような、ヒントが見つかる学びの場です。

第4回のゲストは、社会福祉法人弘仁会　特別養護老人ホーム施設長の世古口正臣さん。世古口さんは、生活相談員や統括リーダーとして特別養護老人ホーム美里ヒルズの立ち上げから携わっておられます。美里ヒルズは、現在、ユニットリーダー研修の実地研修施設や、みえ働きやすい介護職場取組宣言の認定事業所にもなっています。

設備や人員が整っていればユニットケアが成立するわけではない。オープン当初はユニットケアをカタチにすることに苦戦し、試行錯誤を続けてきました。

「理念を具現化すること」
理念から美里ヒルズのありたい姿を描き、それを現場のケア方針へ落とし込んでいます。そして職員全員で、スタッフが変わっても、利用者の暮らしが変わらないケアを実践しています。その結果の一つとして、離職率は過去7年間で1桁台、新卒採用者の1年以内の離職は開設から8年間で0人という働きやすい現場づくり、チーム構築力を誇ります。

施設を「介護をされる場」から、今まで通りの日常が送れる「住まい」へ。目指す場所を明確に、そしてチームで目指す。その先に「住まい」がある。当日は、リーダーとしてのあり方やチーム構築の方法などを、特別養護老人ホーム美里ヒルズ施設長の世古口さんから学んでいきます。