MAGAZINE 読みもの

click me!
イベントレポート

一人ひとりの“想い”が、地域をよくする“プロジェクト”になる3か月!(マイプロピッチ01 レポート後編)

前編に引き続き、11月11日に開催されたKAIGO MY PROJECT OB・OGによるマイプロジェクト発表会「マイプロピッチ〜地域と福祉をつなぐアイディア事例〜」の様子をレポートします。

後編で紹介する3名のOB・OGも個々の“想い”から生まれた「マイプロ」を紹介してくれました。

Pitch4. 多くの人との出会いで見つけた、今本当に私がやりたいこと
五十嵐 憂子さん(KAIGO MY PROJECT3期)


「人の生活を豊かにする」

その思いを大切にしながら、IT、ウェディング業界での仕事を通して、人の生活・人生に携わってきた五十嵐さん。

私は自分の人生を、何のために使っていくのだろう?

そのようなことを考えながら参加したKAIGO MY PROJECTで、五十嵐さんは自身の原体験であるおばあちゃんとの関りから、高齢者の日々の生活を支えたいと、高齢者の困りごとやニーズに寄り添う生活支援サービス株式会社御用聞きにて、地域の高齢者の方々との関りをスタートさせます。

もっと小さく、ささやかで、より手のひらの中のもの。そんな『マイプロ』をしたいんです。

五十嵐さんが新たに始めようとしているのでは、「御用聞き」の活動で出会った一人のおばあちゃんと一緒のプロジェクト。

洋裁が趣味で、素敵な洋服をたくさん作られているその方の洋服をインターネットを通して、若い人に届けるプライベートブランドを立ち上げられないかと計画中とのことです。

(イベント当日、そして上記写真で五十嵐さんが着られている洋服も、手作りのオリジナル品とのことです!)

高齢者の想いや可能性にスポットを当てて、二人三脚で新たな挑戦を始めた五十嵐さんに注目です。

 

Pitch5. 介護職二年目の私だからできる、「介護のイメージを変える」ためのアクション
原衛 直子さん(KAIGO MY PROJECT3期・10期)


新卒で介護業界に就職し、二年目の原衛さん。
日々、介護の仕事でやりがいを感じる一方で、周囲の人たちが介護のネガティブなイメージを持つことに課題認識を持っていました。
自分の力で何かをできないかと思いながら、KAIGO MY PROJECTの本プログラムに二回も参加し、自分自身の想いや介護の仕事について向き合っていきました。

介護のしごとって笑わない日はないな。楽しい仕事だな。
二年目の私だからこそ、伝えられるものがあるんじゃないかな。

プログラムを通して、原衛さんが今やろうとしているのは、等身大の言葉で介護の魅力を伝えること。

介護の楽しさが伝わるような、読んだ人まで笑顔になるような、笑顔の詰まったエピソードが集まる絵本のようなものを作れないかと行動中です。

介護の仕事を自分自身が楽しみながらアクションを起こしている原衛さん。

原衛さんの存在そのものと、アクションを通して、きっと多くの人に介護の魅力が伝わっていくことと思います。

Pitch6.テクノロジーで“繋がり”を産む。23歳の社会起業家の挑戦。
萩原 涼平さん(KAIGO MY PROJECT8期)


第一回のマイプロピッチの最後を飾るのは、KAIGO MY PROJECT8期に参加した萩原涼平さん。
NPO法人ソンリッサを立ち上げ、「シニアが支えあい笑顔があふれる社会」の実現を目指して活動をされています。
萩原さんが向かい合う社会課題は高齢者の孤立。
自分自身の祖母も、独居での寂しさを感じていたことから、「この問題を解決したい」という想いが芽生え、高齢化・過疎化の進む群馬県甘楽町に地域おこし協力隊として飛び込みます。

甘楽町での活動を通して、萩原さんがスタートさせたサービスが、EMOTOMO

ビデオチャットを通して、甘楽町のアクティブな高齢者と、全国の独居の高齢者をつなぎ、コミュニケーションを促進するサービスです。

独居の高齢者の方々に、新たな人との関りを作り、楽しみや生きがいを感じてもらう。

そして、元気な高齢者の活躍の場を広げ、遠くに住む家族にも安心してもらう。

EMOTOMOを通して、様々な人に価値を創造する。

萩原さんのアクションは、ビジネスコンテストで賞を受賞するなど、注目を集めています。

「KAIGO MY PROJECTで、多様な背景・想いを持つ人とつながり、応援しあえたのは貴重だった」

そう語る萩原さんの挑戦を、マイプロ参加者メンバーも応援しています。

ピッチ終了後は、参加者・登壇者・運営メンバー交えての交流会が行われました。

様々なアクションをする6人の登壇者の話は、会場にいた全員の刺激となったようで、交流会でも熱のこもった対話が行われていました。


初の取組となったKAIGO MY PROJECT OB/OG発表会「マイプロピッチ」。
色々な想い・アクションがつながり、新たな「マイプロ」にもつながるよい時間になったのではないかと思います。
今回登壇してくれたOB・OGの他にも素敵な「マイプロ」を実践しているメンバーがたくさんいます。
近々、第二回・第三回を開催し、その活動も共有できればと思います。

登壇者・ご参加者の皆さん、ありがとうございました!

この記事を書いた人

野沢 悠介

野沢 悠介Yusuke Nozawa

株式会社Blanket取締役|ワークショップデザイナー

大手介護事業会社の採用担当者・人事部門責任者として、新卒採用を中心とした介護人材確保に従事。
2017年より、Join for Kaigoに加入、介護領域の人材採用・定着・育成をよりよくするために活動中。
趣味は音楽鑑賞。好きなアーティストを見に、ライブハウスに入り浸る日々。