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イベントレポート

最期まで本人を主役にする ‐「やりたい」を決して諦めない介護とは‐(宅老所はいこんちょ)

ご利用者さんの「〇〇したい」「△△に行きたい」
そういった望みを、私たちはどのくらい叶えられているでしょうか。

もちろん、ルールや環境によっては実現が難しい場合もあると思います。
しかし、100%不可能なことばかりではないはずです。
考え方や工夫次第では「○○したい」のたった1%でも叶えられるのではないでしょうか。

2021年11月27日に開催された「全国介護・福祉事業所オンラインツアーVol,3」では、「ひとりひとりの声を大切にした関係・生活づくりの実践」をテーマに2つの事業所にお話を伺いました。

オンラインツアーvol.3では、宅老所はいこんちょの代表・小林敏志さんにお話を伺いました。小林さんは「1人1人の声を大切にした関係・生活づくり」「本人を主役にして最期までその人らしい生活を支援する」を掲げて、ご利用者さんと接していらっしゃるそうです。

1人1人の声を大切にして、ご利用者さんを主役にする介護とはどういったものなのか。はいこんちょでの普段の暮らしぶりを踏まえてお話いただきました。

「お年寄りが嫌がることはしない」と誓った日

小林さんは、宅老所はいこんちょと第2宅老所はいこんちょの2つのデイサービスを運営しています。「はいこんちょ」とは小林さんの出身地である長野県の方言で「ごめんください」という意味だそうです。多くの人が「ごめんください」といって訪ねてくるデイサービスになるように、逆に自分たちが「ごめんください」と言って色々な場所へ行けるようにという思いが込められているそうです。

地域に密着し、非常に近い距離でご利用者さんに関わっている小林さんですが、どういった経緯で介護事業を始められたのでしょうか。

高校時代にドラマ「ビューティフルライフ」が大好きだったんです。常盤貴子さん演じるヒロインは難病を患っていて、自身の車椅子生活に「もう私はダメだ」と卑屈になっていたんですが、木村拓哉さん演じる主人公が「そんなことないでしょ」と言って遊園地や居酒屋、ラーメン屋とか色んな場所に連れて行くというストーリーでした。「僕もあんな風になりたい!」と思って、福祉の短大に2年間通い始めたのが介護に携わったきっかけです。

しかし、その後小林さんを待ち受けていたのは、ドラマとは真逆の現実でした。

進学後の実習先では、僕が思い描いていた「車椅子の人を色んな場所に連れて行く」ようなことは一切やっていませんでした。「とりあえずご利用者さんとお話して」くらいしか言われなくて、毎日やることがなかったです。

その後は、老人保健施設に勤めたんですけど、ここではとにかく「認められたい」という気持ちだけで働いていました。というのも、それまでにバイトを5〜6個くらい解雇されていて「老健でも活躍できなかったら本当に仕事がなくなる」って焦っていたんですよね。だから、ご利用者さんの気持ちを考える暇もなく、先輩にならって100人くらい一気にバーってオムツ変えたりとか、とにかく職場で生き残るため、生活のために働いていました。

実習先では場当たり的な指示をされ、勤務先では焦りから承認欲求が先行してしまった小林さん。忙しい毎日を送っているなかで、その後の小林さんの人生を変える大きな事件が起こります。

その老人保健施設では、お昼ご飯の後に寝かしつけの時間があったんです。ちゃんと寝かしつけないと先輩に怒られてしまうので、毎日必死でやっていました。ある時、寝かしつけの時間にパーキンソン病のおばあちゃんが違う部屋に入ってきちゃって「そっちじゃないよ!こっちだよ!」って思い切り後ろを向かせたら、お尻から勢いよく転んで骨折してしまったんです。介護職だったら急な方向転換は危険だってわかると思うんですけど、その時の僕はとにかく先輩に認められたくて余裕がなかったんですよね。介護職ってお年寄りが主役になるためにいるのに、僕がいることでむしろお年寄りの人生を悪くしてしまった。物凄く落ち込みました。

自身の不安や焦りからご利用者さんを怪我をさせてしまった罪悪感から、外出する気力も失い、退職まで考えたと仰います。そんな折、小林さんはある介護関連の雑誌で三好春樹さんの記事を目にしました。

三好さんがとある専門学校で「食欲のないおばあさんがいたらどういうケアをしますか?」という問題を出したら、多くの生徒が「点滴を打つ」「胃ろう」「高カロリーの飲み物を与える」と答える中、1人の男子生徒が「うな重の出前をとる」って書いていたらしく、理由を聞いたら「俺が好きだから」って答えたそうで。三好さんはその子に100点をあげたらしいんです。

そこで三好さんが語った背景に、大変感銘を受けたとおっしゃいます。

三好さんは「介護っていうのは客観的だけではなく、主観的な気持ちも伝えて一緒に共同決定するもの。それは決して悪いことではない。むしろそっちの方が大切」と仰っていました。さらに詳しく「食べたくないから食べなくていいっていうわけじゃない。『食べたくない』っていうのも自己決定かもしれないけど、『食べてほしい』っていう介護士の気持ちがあって、『俺、うな重好きだからおばあちゃんも食べようよ』と言って出す。それでおばあちゃんが食べたくなって口に運んでくれたら、それはとても素晴らしいことなんじゃないか」ともお話されていて「こういう介護があったら僕は続けられるかな」って思えたんです。その時に誓ったのが「お年寄りが嫌がることはできるだけしない」ということ。歩いていく方向を無理矢理変えて歩かせようとか、嫌がることはしないって決めました。

その後も介護に従事し続け、はいこんちょ開業に至りました。「ご利用者さんを主役にしてその人らしい生活を最期まで支援する」という理念は、一度躓いて持ち直した時の気持ちから決めたそうです。

「その人らしい生活」の実現

「ご利用者さんを主役にしてその人らしい生活を最期まで支援する」ことはどのように実践されているのでしょうか。はいこんちょでの普段の暮らしぶりを交えてご紹介いただきました。

食事ケアで大事にしているのは、食欲がなくなっても口から食べてもらうこと。「食べたくない」と言われても、食欲が湧くようになるべく好きなものを出して口から食べてもらう。安易に点滴や胃ろうに切り替えず、もしも点滴をすることになっても、また口から食べられるように専門職がケアをしています。

「食べることは生きること」と良く言われますが、はいこんちょでは最期まで「口から食べて生きること」を大事にしていらっしゃるようです。そのほか、入浴・排泄ケアでの心がけも伺いました。

入浴に関しては、機械浴ではなくて、一般的なヒノキのお風呂に入ってもらっています。排泄ケアも、オムツを外して自分でトイレでしてもらえるように技術や知識を学んできました。食事・入浴・排泄、この3つをできるだけご利用者さん自身でできるようにとケアしています。毎日をなるべく普通の生活に戻して、その中で趣味や楽しみ、生きがいを見つけてもらう。「その人らしい生活」を送ってもらう。独立して以来8年、はいこんちょで実践していることです。

ご利用者さんの楽しい毎日を叶えるためには、一足飛びに難しい取り組みに手をつけるのではなく、まずは生活の基礎を整える。介護を行う上で、基本的でありながらも決して忘れてはいけない重要事項です。

さらに詳しく、はいこんちょの日常についてもご紹介いただきました。

はいこんちょでは、職員とご利用者さんが一緒に食事を作っているそうです。

家と同じような食事なので、決して豪華な食事ではないんですが、皆で協力して作っています。この写真を見てください(上記)。厨房には、職員1人に対してご利用者さん3人(笑)。このスタッフ、料理が下手なんです。でも、料理が下手だからこそご利用者さんにお願いができるという武器を持っているんです。元喫茶店オーナーのおじいさんに大根おろしを作ってもらったり、他のおばあさんにはかき揚げをあげてもらったり。お2人とも要介護2です。

はいこんちょでの日常だそうで、職員とご利用者さん含め毎日20人分は食事を用意しなければならないそうです。料理が苦手な職員さんは「1人ではとても作れない!」と、ご利用者さんがお休みされると悲しんでいるのだとか!介護する・される関係を超えた、共に生活する仲間のようですね。

他にも、障子を貼るのが得意なご利用者さんに、毎年障子貼りをお願いしているそうです。料理にしても障子貼りにしても、ご本人の好きなことややりがいを感じることを続けてもらうのがはいこんちょ流の「その人らしい生活」だとおしゃっていました。

介護現場こそ「楽しい集まり」を

ご利用者さんらしい、ご利用者さんを主役にした生活の実現のために邁進するはいこんちょ。新型コロナウイルスが蔓延する中でもできる限りの努力を続けてきたそうです。

これは、職員の結婚式を第2宅老所はいこんちょの庭でやった時の写真です。コロナ禍で開催できない行事も増えるなか、なるべく今まで通りの生活を続けてもらいたいと思っていました。ちょうど職員が結婚したので「結婚式ならできるんじゃないか?」と考えたんですが、本当に開催して大丈夫なのか不安が大きくて。そんな時に、あるご利用者さんが「結婚式は絶対やった方がいいと思うわよ」と後押ししてくれたんです。「でも、ご近所の方の目もあるから……」と返したら「私が責任持ってあげるから!」とまで言ってくれたんです!結果、そのご利用者さんのお名前をお借りして開催することになったんですが「おばあさん、皆から責められたりしないですか?」って心配したら「結婚式やるくらいで責められても大丈夫よ。そのうち私は死ぬしね!」って言われて、うわーお年寄り強ぇーって感動しました(笑)

「息子のように思っている職員の結婚式を開催したい」というご利用者さんの強い想いを叶えるべく開催された結婚式は、皆で余興を披露したり、男性のご利用者さんに神父をやってもらったりと、大盛況だったそうです。

「結婚式をやりたい」と言ってくれたおばあさんもはいこんちょの仲間だし、この地域住民の1人。認知症があるとかないとか関係なく、やりたいことがある。僕たちはどうやったら実現できるかを考えていく。それが僕たちのやりたい介護だし、ご利用者さんたちの幸せな暮らしに繋がっていくんじゃないかなって思います。

独自の取り組みである「夜型地域サロン・よなよな」という集いも、可能な範囲で継続しているといいます。

「よなよな」は、毎月第3金曜日の夜にご利用者さんたちと集まってお酒を飲む会です。元調理師のご利用者さんが「自分が今までやってきた仕事を活かして皆に喜んでもらいたい」って、おつまみを作ってきてくれてます。実は、コロナ禍で「よなよな」を2ヶ月延期していたんですが、あるおじいさんが体調を崩して入院してしまったんです。このサロンに行くのが主な外出の理由だったらしくて。人と人が関わる機会が減ってしまうとこういうことが起こるんだなと思って、今後は緊急事態宣言が出ても人数を減らしてなるべく開催していこうと皆で決めました。

結婚式や「よなよな」以外でも、新人歓迎会や忘年会など可能な範囲でイベントを行っているそうです。

 

介護現場こそ、コロナ禍でもなるべく忘年会や歓迎会をやった方が良いと思っているんです。パネルを置いたり、4人席に1人だったり、感染予防しながら、たまには皆で集まって酒でも飲みながら話すことが介護現場にこそ必要。万が一感染者が出たら大変なので毎回緊張しましたが、幹事が物凄くコロナの勉強をして工夫してくれました。仮面をつけて食べた物の味を当てるレクをやったりとか。楽しいことを諦めちゃいけないなって思いました。

職員の方が退職される際にはお別れ会も開催したといいます。ご利用者さんやご家族に何も言わず辞めていく介護職員も多い中で、きちんとしたお別れの場は必要だというのが小林さんの意志だそうです。「悲しんでしまうご利用者さんも多いのでは?」という懸念もありますが、そこは問題ないとおっしゃっていました。

せっかく一緒に過ごしてきたんだからお別れ会はしっかりやった方が良いと思っています。もちろん泣いちゃうご利用者さんもいるけど、悲しんだ方が良いと思うし、次会うときには全く忘れてるっていう(笑)でも、それってすごいタフですよね。お別れの時はすごく泣いてたのに、新しく入社した職員とすぐ仲良くなってる(笑)「あんたがいなくなったら私ここには居られないよ」「おばあちゃん、そんなこと言わないで。また会いにくるから!」ってやり取りした翌日、別の職員に「○○さんよろしくね!あんたがいないとだめだから!」って言ってて(笑)お年寄りって本当に若者よりもタフだし強い。とてもじゃないけど、可哀想な存在には思えないです。

「ディズニーランドに行きたい!」「忘年会をしたい!」やりたい気持ちの重要性

日常的にご利用者さんを主役にした生活を重視しつつ、コロナ禍でも皆で楽しむ場を諦めなかった小林さん。さらに、ご利用者さんの「〇〇したい」という気持ちがいかに重要かを体験したエピソードをご紹介してくださいました。

コロナ前まで、ディズニーツアーを毎年やっていたんです。このおじいさん(上記写真)は毎年参加していました。「ディズニーランド、俺も行ってみたい」って言ってたんですけど、いつも車椅子に乗っていて、立つことはできるけど歩けないし、どうやってバス乗せようかな?おんぶしようかな?って悩んでいたんです。当日、僕が行ったらもうバスに座っていたんですよ!どうやって乗ったのかって職員に聞いたら「俺ちょっと歩いてみるわ」って言って、階段を上ってスタスタ歩いて行ったみたいで(笑)バスの階段って結構高さがあるのによく上れたなぁと思っていたら、実はディズニーランド行くって決まってから、もう一つのデイケアでリハビリを始めていたらしく、理学療法士さんと一緒に階段上る練習をして、少しの距離なら歩けるようになっていたんです。目的があるってすごい。歩くための練習だったら嫌だけど、ディズニーランドへ行くための練習だったらやれますもんね。

ディズニーツアーは大盛況で、他のご利用者さんの参加も増えていったそうです。思いもよらぬ形でこの企画が広まったこともあったといいます。

ディズニーツアー、職員は参加無料なんで「子供も連れて行きたい」っていう声があったんです。でも、そうすると誰もご利用者さんを介護できない。とはいえ、職員にも楽しんでもらいたいので、SNSで呼びかけたら「ディズニーランド好きなのでお手伝いします」って埼玉県の介護士さんが来てくださったんですよ。ボランティアで1日中付き添ってくれて。だから職員も介護しなくていいし、埼玉の介護士さんも喜んでくれて、一番幸せな形になりました。ちなみに、その時一緒に行った94歳のおじいさん、「自分で歩く!」って言って一日中歩いて、疲れちゃったみたいで次の日デイサービス休みました(笑)

ご利用者さんの要望はもちろん、「ディズニーランドを家族で楽しみたい」という職員の声も大事にした素敵なエピソード。「1人1人の声を大事にする」というモットーが正しく体現されていますね。

昨年、2年ぶりに開催した忘年会でも、ご利用者さんの「前向き」な気持ちを感じた出来事があったそうです。

※写真は3年前の様子

毎年料亭を借りて忘年会をやっていたんです。コロナで一度中止にしたんですが、昨年末に久しぶりに開催しました。早くから料亭に行って、食事前に運動したり楽しい時間になりましたね。1人のおばあさんが、「ご飯が食べられなくなるのももうすぐだ」ってお医者さんから言われていたんですが「この忘年会を楽しみに頑張る!」って言って物凄く張り切っていたんです。そしたら、待ちきれなくて前日に一人で玄関まで行って転んじゃったんですよ。すごくないですか?楽しみすぎて転んじゃうっていう。人間ってやりたいことがあると前かがみになるらしくて、転んだ時にも大怪我しないみたいなんです。僕が昔やってしまった方向転換は「やりたくない」から後ろ側に重心が行っちゃってお尻側から転んでしまった。その結果骨折してしまったんです。前かがみになる、ワクワクするようなことを日常に作っていく、そして楽しみすぎて転んじゃうっていう、お年寄りも職員もそのくらいの人生がいいんだろうなって思います。

残念ながら、このおばあさんは1ヶ月後に亡くなってしまったそうですが、ご家族からは「忘年会に行かせてもらえて良かったです」と仰っていただいたそうです。ここで小林さんは改めて、コロナ禍における介護の専門性についてお話してくださいました。

介護って、本当に来年があるかわからない仕事。もちろんコロナも怖いしリスク管理もしなきゃいけないけど、コロナにかかるリスクと、お年寄りが病気になって来年があるかわからないリスクを両方天秤にかけながらやっていかなきゃいけない。それこそが介護の専門性であり、いかに「当たり前の日常」を作るかが大事なのではないかなと思っています。

最期まで本人を主役にしてその人らしい生活を支援する

はいこんちょでは「デイサービスに行きたくないお年寄り」の支援を数多く手掛けているそうです。なかなかデイサービスに足を向けなかったおじいさんとのエピソードを最後にご紹介いただきました。

「デイサービスに行きたくない」ってお年寄りに対しては、まずは関係性を作るとこから始めます。このおじいさん(上記写真)は「蕎麦が食えるなら行く」って言うから、週3回一緒に蕎麦を食べに行きました。1ヶ月に12回、1年間で120回。常連になったから、お店の方が歩くのをサポートしてくれるようにもなって、近所の方と仲良くなるきっかけになりました。お年寄りを中心にしていくと地域に混ざっていけるなって思いました。

このおじいさんは残念ながらもう亡くなってしまいました。最後は蕎麦は食べれなくなってしまったんですが、ちくわパンっていうパンも好きだったんで、週3回買いに行ってましたね。最初にも言いましたが、食事介助も最後まで口から好きなものを食べてもらいたいっていう介護をやってるんで、ずーっとちくわパン買ってました。わざわざパン屋さんに取り置きしてもらうこともあったりして(笑)

ご利用者さんが食べたいと言うなら、週3回で蕎麦にも付き合うしパンも買いに行く。はいこんちょの、人への真摯な向き合い方を改めて実感するエピソードですね。
こうした関係性の構築を続けていった結果、今では「私ははいこんちょで死ぬ」と言い切っているご利用者さんもいらっしゃるのだそうです。

このおばあちゃんは「私はいこんちょで死ぬ」って言ってて、これまで3回救急車に運ばれているんですが、延命治療を拒否して帰ってきてるんです。そのうちの1回は「私ははいこんちょで死ぬんだから!」って言って、救急車すら拒否されて(笑)だから、朝お迎えに行ってもし亡くなっていたら、かかりつけの先生を呼んで死亡診断書を書いて、そのままお看取りしますっていう契約を結んでいます。

最期のあり方までもその方の意思を尊重する、徹底したご利用者さん目線の介護。どんな時でも寄り添って、とことん要望を叶えようとする姿勢が、ご利用者さんが「ここで最期を迎えたい」と思う理由なのでしょう。お写真の笑顔からも「はいこんちょが好き」という気持ちがひしひし伝わってくるようです。

最後には、はいこんちょの目指す介護についてまとめてお話いただきました。

まとめると、僕らがやりたい介護はやっぱり「最期まで本人を主役にしてその人らしい生活を支援する」介護。コロナ禍でもできることをしなきゃいけないし、どうしたらその人らしく生活できるかを日々考えながら関係を作っています。お年寄りの声はもちろん、その一番近くにいる職員の声も大事にしながら、一緒に決めていくようにしています。みんなでその人の生活を作っていけたらいいですね。

小林さん、貴重なお話をありがとうございました!

ゲストプロフィール

宅老所はいこんちょ代表 小林敏志

38歳、長野県栄村出身、介護福祉士。宇都宮短期大学人間福祉学科卒業後、2箇所の福祉施設で介護職として生活リハビリを実践。オムツ外し、個浴入浴、口から食べ続ける食事ケアを在宅介護で実践する為、法人を設立し平成26年4月1日に栃木県鹿沼市で「宅老所はいこんちょ」を開設。
令和3年9月1日に「第2宅老所はいこんちょ」を開設予定。
ディズニーツアー、夜型地域サロンよなよな、ヤムヤムサロンなど保険外の活動にも力を入れている。
介護歴18年。家族は妻と息子3人。
自宅で好きな場所はキッチンとお風呂とトイレ

この記事を書いた人

モモみ

モモみMomomi

ライターKAIGO LEADERS PR team