理想の社会づくりのために、誰でもできる地域連携に向けた一歩とは?


前編「高齢者のお世話は介護じゃない。誤解だらけの「介護職」の本当の役割とは?」では、地域の人が集うあおいけあのできるまでのヒストリー、その中で介護職の真の役割とそれを実行する上で欠かせない考え方を学んできました。

後編は、そもそもなぜ地域を巻き込む必要があるのかを社会的背景から紐解き、今求められている在宅介護サービスのカタチと理想の社会づくりに向けた誰でもできる多職種連携に向けた一歩をお教え頂きます。

地域を巻き込むのは、高齢者のためだけじゃない。スクリーンショット 2016-02-18 15.10.29

これは国土交通省が出している資料で、日本の人口統計が書いてあります。明治維新から100年で伸びた人口がこれから100年で減っていきます。今日本の1番の問題は、1億2600万人分のインフラを整備してきたのにも関わらず、100年後には4000万人分しかいらなくなるんです。自治体も523もの自治体が消滅すると言われています。東京も墨田区がなくなるとか、小田急線は狛江で止まるかもしれないと言われています。僕たちはそういう社会を生きているんです。

皆さんの中に、その意識はありますか。当然、今やっている仕事が明日も明後日も続くなんてことはありえませんし、特に自治体の職員の頭が切り替わらないことにはどうにもなりません。介護職員も同じですよね。

今が、税収がピークですよ。税収がピークなのに借金はどのくらいありますか?日本で子供が生まれた瞬間に一人当たり8300万円の借金を背負って生まれているんです。しかもまだまだ増え続けます。ここに生きている大人たちが、「必要なんだよ、医療が」「必要なんだよ、介護が」って言って、50万床もの特養増やして、その借金誰が払うのか。本人たちではなく、人口が4分の1になる世代に借金を丸投げにしているんです。

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これは高齢者の推移です。高齢者が増えるわけではなく、少子化によって高齢化率あがります。逆を言えば、他の産業は空洞化するんですよ。「車が欲しい。」「家が欲しい。」そういう人たちはどんどん減りますね。そんな中、医療介護がこの先のリーダーというのは正しいと思います。ただ、これからどこに向かうのかがとても重要です。

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例えば、僕たちの事業所のある神奈川県は、人口10万人あたりのベッド数は、全国で1番少ないんですね。神奈川県民1人当たりの医療費は年間8万円くらいです。一番多いのは高知県で年間1人当たり19万円もかかっています。高知県民は神奈川県民の何倍も医者にかかりやすいという話ではなく、ベッドがあるから使っているんです。実際に神奈川県よりもはるかにスウェーデン、デンマークやイギリスではベッド数は少ないんですね。神奈川県にベッドがないことを嘆くのか、それともそうではなく、ベッドを使わなくて済む方法を考えるのかという話です。

特養も同じです。藤沢市の県議会議員に尋ねたところ、特養をつくるのに税金だけで33億円がかかっていました。ということは、ベッド1個当たり3,300万円もするんですね。家が建つでしょ。しかもこれは社会福祉法人が運営するので、自治体には1円も税収が返ってこないんですね。

藤沢市民のうち待機者が1,400人いるからと2012年に新規特養を開設したんですね。33億円もかけて特養をつくったら、待機者が1,600人増えたんです。本当は1,300人減らなきゃいけないのに。ニーズっておかしいでしょって話ですよ。「足りない。必要だ。」と言っていますが、特養に住みたいって言うばあちゃん見た事ありますか?そんな当事者いないんですよ。造る側は自分のことだとは思っていないんですよ。あと5年、10年したら特養は全部ビニールハウスでいい。

会場:(笑)

30年、40年経って、それを壊すのも税金でしょ。ちゃんと知恵を使って考えていくということを皆でしなきゃいけない時代です。

地域に足りないのはサービス資源ではなく、
マネジメント機能

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今までの在宅介護サービスは、ほとんどワンアイテムショップなんですよ。ショッピングモールにいくと、靴下屋さんとかワイシャツ屋さんとかありますよね。でもあれが街の中にバラバラにあって、レジが違うところにあったら皆さん買い物行きますか?とても不便ですよね。

でも今の在宅介護はそうなっているんですね。帽子屋さんがデイサービス、ショートステイが靴下屋さん、ヘルパーさんがワイシャツ屋さんだとすると、レジがケアマネさんですね。全部バラバラなんです。

これをまとめたのが、小規模多機能の考え方です。デイサービスも、ショートも、ヘルパーもいれて、ケアマネジャーをちゃんと伴奏型にしましょうという考え方です。さらに今は看護や、藤沢ではリハビリ職も入ってきます。この先おそらく地域の居場所事業なんかも入ってくるので、ワンアイテムショップでなく、ワンストップサービスが徐々に増えてきます。

今まで例えば1万6千単位を持っているじいちゃんがいたら、1万6千単位ぎりぎりのケアプランをケアマネさんが作るんですよ。じいちゃんのニーズではなく、持っているから作っている現状があります。それではだめですよね。小規模多機能は包括報酬で1ヶ月当たりの報酬が決まっているので、1万6千単位持っていたとしても1万2千単位で1ヶ月みれることになります。この先、包括報酬にどんどん切り替わっていきますよ。その時の準備を介護職はしていかないといけないですね。

スクリーンショット 2016-02-18 16.01.41例えば、うちの事業所は今事業所を新設しようとしています。左の図ピンクの所に、小規模のサテライトをつくり、その横にコミュニティレストランや2階にペアレンティングホームと言う、シングルマザーに特化したシェアハウスをつくろうと思っています。

若いシングルマザーは夜の仕事をするために、高いお金がかかってでも子供を保育所に預けて、ワーキングプアみたいな状況になっていますが、例えば、小規模多機能は地域に根ざされ24時間365日誰かがいるので、いつでも逃げ込める場所になります。そこにコミュニティレストランを併設すると、世代間交流が当たり前にできますよね。

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労働人口がどんどん減っていく社会の中、女性が社会参加しやすい環境をつくっていかなければなりません。ここで働いてもらえれば人材不足の解消にもなるし、上に子供がいれば夜勤だってできるじゃないですか。それに学童や保育所がいらなくなりますよね。子供たちはじいちゃんばあちゃんがを見てくれます。「マイノリティ」みたいなものが今問題にされていますが、実は一緒に組み合わせてしまうとお互いが支えられるよってことが結構あるんです。それを僕はやっていきたいんです。

 

誰でもできる地域連携に向けた一歩とは?

医療や介護のアウトプットって何でしょうか。「医療 = 健康になること」とか、「介護 = 転ばない・風邪引かない」と勘違いされることが多いですが、病院や施設はあくまで道具ですよね。この道具を使って、「QOL=生活の質」をあげることや 「QOD=幸せな死に方をすること」が医療や介護の目指すところですよね。

それを行うために僕が大切だと思っているのは、以下の3つです。

  1. 意識の高い専門性を使える人が増える
    QOLやQODを高めることであるにも関わらず、退院は困るとか、転んじゃ困るとか、薬を飲ませて寝かせておこうとか、今の医療や介護はおかしいところがたくさんあります。そうではなく、専門性が使える人が欲しいんです。専門職が欲しいのではなく、人として専門性が使える人が欲しいんです。私は医者だから、私は介護士だから、「あなたをみてあげられる人です」というような専門職は地域に必要ありません。
  2. 学べる地域づくり
    例えば、救急車1回呼んだら15万円掛かります。そのことを知っている人ってどのくらいいるでしょうか。意外とそういうことを知らないんですよね。何も知らずに呼んでしまって税金を使ってしまうのですが、その事実を知り、そうではない方法を知っていたら行動も変わると思うんです。そういうことを地域で学べるところをつくりたいと思っています。
  3. 住民意識を向上し、子供たちに借金を残さない
    学べる環境づくりも踏まえ、子供たちに借金残さないようにと考えた時、地域住民1人ひとりの意識の向上が重要になります。だから団塊の世代の人たちは、ピンピンコロリしてくれないと困るのです。好き勝手な生活して医者にかかればいいというのではない社会にしていきたいですね。

そのことを地域の仲間の協力を得ながら様々な勉強の場を開いています。

例えば、うちの勉強会は、各事業所の職員が15分ずつ事例発表をします。年に4回ゲストを呼んでやっています。それを全員の職員や、地域の仲間の事業所は全部声を掛けます。自治体の職員も参加しています。うちの勉強会ですが、自分たちだけのためではなく、地域全体のボーダーラインをあげることを意識しながらやっています。

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また、地域マネジメントとして「絆の会」という飲み会を毎月やっています。20代から40代の若手の仲間たちが中心で、毎月飲み会をしています。これは、どの地域でもできますよね。どんなに偉い人が来ても、鎌倉市の松尾市長が来ても、「おー、松尾ちゃん」って感じです。これだから多職種連携です。いつも地域の仲間たちが顔の見える関係で繋がっています。

あおいけあの代表取締役と病院の院長が繋がっていても医療介護連携ではなく、そこで働いている職員たちの顔が繋がっているのが、本当の医療介護連携だと思っています。

最近は、飲み会から派生して、どんな人でも集える場所つくりを軸に地域で人を育てるNPO法人ココロまちが誕生しました。パン屋でバンドボーカルがいたりだとか、伊藤忠で働いているデザイナーがいたりだとか、医者がいたりだとか、看護師がいたり、介護職教員がいたり、ケアマネがいたり、いろんな仲間たちと一緒に今活動しています。

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このあと後半のワークでは、加藤さんから「あなたの明日からの一歩は何ですか?」と問いかけがありました。前半に掲げたトップゴールに向けた一歩を参加者同士でシェアし合い、会場は熱気につつまれました。

お食事は「全員参加型」にちなんで、参加者と一緒につくって食べるトルティーヤをご用意しました。今回も八百屋集団「sunshine grown」さんにご提供頂きました。

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イベントラストは、加藤さんとのQ&Aへ。秋本がコーディネーターを務め、事前に参加者から寄せられた質問にお答え頂きました。

秋本:それではこれから、皆さんお待ちかねのQ&Aに入っていきます。よろしくお願いします。

数多くある質問の中で、加藤さん自身に対する質問を多く頂いております。現場経験を積んで出てきた問題意識から、自分のやりたい介護をしたいという想いで独立をされたということですが、 25歳という若さで1億円の融資を受け、起業するのはとても勇気がいることだと思います。一体、何が加藤さんを突き動かす原動力となったのでしょうか?

加藤:よく言われるんですけど、ただの無鉄砲です。若気の至りというやつです。それがたまたま成功したというだけです。銀行から1億の融資を受けることはさほど怖くはなかった様な気がしています。むしろ怖かったのは、僕が先に離職しているので、それを追って僕の元職場(特養)の仲間たちから「いつ辞表を出して、お前の所に行けばいい?」と言われることの方が、彼らの人生を背負い、雇用するという意味で怖かったです。

始めたのは、山井さんの「グループホーム基礎知識」という本を本屋で立ち読みした時に「俺にもできるんじゃないか?」と思ったのがきっかけの1つです。

若いうちにやる方が成功して、経済的に豊かになった40~50歳になって挑戦する方が失敗しやすいというデータも出ています。安定の中で自分の目標を実現するより、リスクを抱えながら「あ~どうしよう!!」という状態の中で挑戦する方が自己実現は可能だと思います。なので、やるなら早いうちにやってしまう方がいいのではないかと思います。早いうちの失敗は、早いうちにカバーできます。

例えば、僕なら25歳で事業を起こして、その10年後の35歳では、ある程度今のあおいケアのスタイルが出来上がっていて、この5年間で多くの仲間が出来て、あちこちで仲間がもがいてくれたんですよ。

僕は今、41歳ですが、あと10年は自分のやりたいことをやれるんですね。ただ、これが50歳で始めて、60歳で結果を出すとなると、遅いんです。それならもっと早く始めた方が社会的な損失は少なくて済むと思っています。

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秋本:ありがとうございます。何も持っていなかった所から始められて、そこから色々な仲間が出来て、今となっては藤沢以外のエリアからも勉強会に参加される人が数多くいますが、独立から今に至るまでの仲間が出来ていくストーリーをお聞かせ頂けますか?

加藤:僕は独立後、藤沢市の介護事業所が集まる連絡所的な所に行きたくなかったんですね。何か違うというか、そこに行ったら言いたいことも言えないので、あまり外と交流を持たなかったんですね。

ただ、東日本大震災が起爆剤になりました。同じ藤沢でぐるんとびーという会社をやっている菅原健介が被災地支援をやっていて、僕はドライバーを頼まれて一緒に行ったんですよ。震災1か月後ということもあり、お互いが極限状態で泊まり込みで支援をしていました。帰ってきて半年経過した時、石巻市の希望の鐘商店街の仲間で1億円を寄付した面白い人がいるから一緒に話そう!という飲み会があって、“自分の知っている面白い奴を連れて来よう!”と始まったのが、「絆の会」です。

医療・介護だけではなく、異業種もたくさん来ています。絆の会では毎回1人が20分必ずプレゼンします。その時に頑張っている人や、やりたいことのある人が話す。その中で産業廃棄物の処理事業の社長をしている仲間がいて、彼のプレゼンを通じて、仲間内で「ゴミをどうやって減らせるか」などと勉強する訳です。それで、たまたま僕が発表した時に彼らが僕のプレゼンを「すげー!!」と賛同してくれたんです。

自分がやっていることが周りに理解されていないと思うことは、よくあると思うんです。僕も小規模多機能をやっていて、周りに「小規模多機能」を知っている人が全然いなかったので、初めは全然お客さんが来ないので、首吊ろうかなと思ったくらいでした。今は仲間と一緒に色んな所へ行って講演を自主的に100回以上しているんです。結果、今はお客さん来るようになっています。やっぱり動かなきゃだめです。動くから学びが得られるんです。

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秋本:ありがとうございます。今、外部の人を巻き込むまでのお話を頂きましたが、もう少し小さい単位で人を巻き込むことについて伺えたらと思います。加藤さんの事業所では、仲間の意識づけはどうされているのでしょうか。また介護の自立支援は職員だけでなく、本人であるご利用者の意識も同様に重要だと思うのですが、ご本人への意識付けはどのようにされているのでしょうか?

加藤:よく「スタッフさんの配置人数が多く、とても意識の高いスタッフが多いのではないですか?」と聞かれますが、うちは新聞広告の求人を見て応募してきてくれた無資格・未経験のおばちゃん達が多いんです。今、3事業所の管理職はパートで採用した40歳くらいのおばちゃん達なんです。専門職で「介護ってこんなもんでしょ」という凝り固まった考えを持っている人よりも、ここに一緒に座らせてもらっていいですか?という様に普通のことがすんなりできる人でないと、うちのケアは向かないと思っています。

面接する時も、いくつか質問するんですが、そのうちの1つしか重要な質問はなく、あとは全部ダミーでやっています。(笑)大切なのは本人がじいちゃん、ばあちゃんが当事者であることを理解していることです。

最近、静岡大学の情報学部の研究を行っていて、どうやって声掛けをしているのかなど、時には職員がカメラをつけて事業所の情報をずっと記録しているんですね。それを今、ユマニチュードと比較しているんです。最近の研究発表によると、直接的な声掛けには特徴があることがわかってきました。

「椅子に座って下さい」って「have a seat」と言いますが、例えばご飯を作る時に、職員が「今日は鍋を作ります」なんて言ったら、これはやらせる側とやる側になってしまいます。

「why did not have a seat ?」なんで椅子に座らないの?という声掛けの仕方。「なぜこのこんにゃく切ってくれないの?」という質問の仕方から「こんにゃくは手でちぎった方がいいのかな?もしくは切った方がいいのかな?」という感じではじめてみる。

「今から、よもぎを仕分けるんだけど、これであっているかな?」という様な声掛けを行うと、ばあちゃんたちが「どれ、どれ?」と主体に入ってきてくれる。そういう環境をスタッフさんたちは作り出すのが上手いんです。

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秋本:ありがとうございます。静岡大学の研究等される中で、今後あおいけあの実践方法が広がっていったら良いなと思うのですが、藤沢以外に広めていくためには何が大切だと思われますか。

加藤:まず、ここにいる1人ひとりが特別視を捨てることです。「あれは藤沢だからできるんだ」「加藤だからできるんだよね」という様な意見では、すでにやらない理由を探しているので、そのような人達には何も変えられないと思っています。東京だろうが、どこだろうが、そのエリアに生きる人が考えるのが一番良くて、「田舎だから…」「人口が少ないから」というような話ではないという事です。

その中で必要な事を誰がやっていくのか?どれだけ本人が1人称で語れるか、3人称じゃなく1人称で「自分がこういう生活がしたいから」「自分の親をこういう風に見たいから」という事を具体的に行動できることから誠実にやっていくことだと思います。

藤沢からの広め方という所ですが、まずは藤沢を面にしたいと思っています。僕だけではなく、仲間達が始めた事業所があるので、その人たちとやっていけば、藤沢では「お宅まだそんなケアしているんですか?」って堂々と言えるようになるじゃないですか。そうした時に「藤沢型」というスタイルで横スライドできるのかなと思っています。今のところは広くバンバンやっていくより、地域内で実現できる人や若い子たちと一緒にやっていきたいと思っています。フランチャイズではないけれど、やっている所をどれだけ支援できるかが勝負だなと思っています。

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秋本:まずは藤沢で広めるということですが、加藤さんの2025年の目標をお聞かせ頂けますか。

加藤:実は僕は30代前半から40歳になったら、引退して農業やりたいって言っているんです。今、それを仲間に言うと烈火の如く怒られちゃうので言わないようにしています。(笑)

内閣官房の国民会議に出ようが、僕はただの介護屋ですし、皆さんと変わらないただの人間です。とにかく、僕は偉くなりたくない。基本的には偉くていいことがあるのか?と考えています。

この先、すごくなろうとは思っていないけど、介護の文化を変えたいと思っています。40年前の療養上のお世話をして頑張っている的な古臭いカタチは頭を切り替えて欲しいんです。そんな中で若い人には、取って代わってイメージの転換を図って欲しいと考えています。ここにいる人たちは最前線ですよ。

日本は世界で一番早く超高齢化社会へ突入したわけです。世界の人たちは日本人が何をするか見ています。日本人はここまでかと思われるか、日本人はすごいねと思われるかは、上の世代の人ではなくて、ここにいる人たちが何ができるかだと思っています。人前に出てきて話す必要があると思っているのは、皆さんのような若い世代に伝える必要があるからです。もういい加減に考え方を変える時に来ています。

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秋本:最後に、私たち若手に向けたメッセージをお願いします。

加藤:僕より上の世代で頑張っている先駆者は、他のコミュニティーとは交わらず、孤立している人が多いですよね。一致団結してやるというより、私たちのやっていることはすごいんだという人が多いです。

しかし、僕等より下の世代は、物欲の無い世代なので、仲間に認めてほしいという所が多いでしょう。僕もそうですし。でっかい会社に集まってお金儲けをするというよりは、地域内でバラバラに自分のやりたいことをやっているけど、何かあった時は一致団結して協力し合うことが、これからの社会ではものすごく大切になってくると思います。

若い人たちには今ある社会というものを疑える人になってほしい。むしろ、自分たちの方がど真ん中だということを感じてほしい。外れたことやっているなーと思わずに、堂々と「おかしいのは社会だ」と、はっきり言って欲しい。自分たちのおかしいと思う感覚を大切にして、何か動いて、色々な事を学んでいって欲しいですね。

加藤さんの熱いメッセージに、会場は熱気で包まれました。イベント最後は参加者同士で学びをシェアし、この日の学びの場を築いた全ての人に拍手を送って、締めくくられました。

 

2本に渡り最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
次回のイベントや、これまでのイベントのレポートはこちらからご覧下さい。
また皆さんと学びの場をともにつくれることを、楽しみにしております。

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(文:秋本可愛 イベント当日写真:古川佳裕 その他写真提供:株式会社あおいけあ)