「僕が介護にはまったのは…」慶応卒介護職の中庭さんが語る介護の魅力とは? ~早大生まっきーの高学歴介護職インタビュー~

介護の仕事を始めたのは論文のため。本当は、現場とアカデミックな場をつなぐために大学院に戻ろうと思っていました。

 でも、いざ介護の仕事を始めたら、「この仕事面白い!」と思い、気がつけばもう8年も経っていました。

私が介護職を選ぶ理由〜早大生まっきーの高学歴介護職インタビュー、第1回目は、慶応義塾大学 総合政策学部を卒業後、介護の現場で働き、今年から看護小規模多機能型居宅介護〔※〕 (以下看多機とする)の施設長を行っている中庭秋人さんにお話を伺いました。

「経験ゼロから介護の世界にわざわざ飛び込むなんて、私と同じようにずっと介護をしたい思いがあって、この世界に入ったのかな?」

お話を伺う前に、私はそんな予想をしていました。
しかし中庭さんの口からは、私の思っていたこととは違う答えが返ってきました。

介護の世界に入ったきっかけは、卒業論文のためだったはずの中庭さん。その中庭さんが、いったいなぜ介護の現場に魅せられたのか?お話しを聞かせて頂くうちに、私もその魅力に惹き込まれていきました。

※看護小規模多機能型居宅介護とは?
通所介護・ショートステイ・訪問介護・訪問看護全てが複合された地域密着型サービスのこと。

 

元々介護に興味があった訳ではなかったけれど…。

実は、大学では特に介護に関わることはありませんでした。
大学では東南アジアのことを勉強していて、卒業論文のテーマに外国人介護士を取り上げたことが、一つのきっかけでした。

論文を書き終えた頃にふと「介護の『か』の字も知らないやつが書いた介護の論文なんて、いったい誰が読むんだろう?」と思ったんです。

そこで、自分の「介護の現場を知らないやつ」という状況を変えようと思って介護職を始めました。

「慶応まで出た人がなんでここにいるの?」とかよく言われたりもしましたが、慶応を出て介護職として働いている人って中々いないと思うので、かなりニッチなところを攻めた気分でした。そんな思いで始めたので、そのうち研究のために大学院に戻ろうと思っていました。

でも、実際に介護の仕事を始めたら、人生の先輩方の生活に深く入り込み、関係性を築く介護の仕事の魅力にはまり、8年目を迎えています。

 

人生の大先輩達と、深く語り合う贅沢な時間

元社長のじいちゃんと雑誌の記事を読みながら、「これからの介護施設経営と時代の流れとは…」と熱い議論をしたり、「家に帰りたい」というおばあちゃんが、泣きながら怒りながら話すので、最終的にこちらも泣きながら1時間話し合って握手してみたり…。

介護の仕事では、人生の大先輩の方々の生活に深く入り込んで、お話を聞いたり、自分の話を聞いてもらったりすることが多くあります。

私にはそういった時間がとても贅沢なものと思えて、介護の仕事の一番の魅力ではないかなと思っています。人生を長く生きている方たちだからこそ、その言葉から学ぶことも多く、これほど勉強になる仕事は他にないと思っています。

 

地域のあり方を地域の人と共にデザインする介護

私が今、介護の仕事を通して行いたいと考えているのは、地域に住む人たちが、もっとその地域を好きになれる環境を、地域の人と一緒につくっていくこと。

地域には様々な世代の、様々な立場・環境で暮らす人がいます。

その中で、自然発生的にそれぞれの得意なこと・できることを活かして、教え教わりあい、支えあう大きな教室みたいな地域ができたら、居心地がいいだろうなと私は考えています。

 

こんなエピソードがあります。

長く一人暮らしをされていたおばあちゃん。介護が必要になり、私の施設を利用することになりました。出会った頃は、背負っている過去もあり、人との関りも少なくなっていて、「私がいても周りに迷惑をかける…」と話され、暗い表情でいることが多くありました。

でも、施設の中で、他の利用者とお手伝いをしたり、雑巾を縫って近くの小学校に届けに行ったり…と、地域の様々な人とのつながりが生まれる中で、徐々に笑顔が増えていき、今ではとても生き生きと過ごされています。「誰かとつながっている」「誰かの役に立っている」という実感が、この方の元気を取り戻したのだと思います。

看多機やグループホームなど、介護施設というのは、おじいちゃんおばあちゃんという地域の人的資源が集う場所です。この資源を活用しない手はないと思っています。

誰にでも、いくつになっても、地域とつながり、輝ける場所があるはずです。「介護と出会うこと」、そして介護をきっかけに「新しいつながりが生まれること」がそのきっかけのひとつになれると思っています。

そういった環境をつくるために、まずは自分自身が地域で色々な人とつながり、関係性を深めていって、できることはないかと模索しています。

地域は、おじいちゃんおばあちゃんの世代だけでも、若者だけでも成り立つものではありません。

一番高齢者に関わることのできる介護職は、高齢者の人・若い人たちも生き生きと過ごせる地域のこれからの姿をデザインしやすい気がしています。好きな場所のために、地域の人たちと一緒に、そんな場所を作っていきたいです。

中庭さんはHEISEI KAIGO LEADERSのイベントPRESENTの運営メンバー/ファシリテーターとしても活躍されています。

 

介護の仕事の魅力・おもしろさにもっと触れてもらいたい。

おじいちゃんおばあちゃんたち、スタッフの人たち、地域の人たち…。

この仕事を通してたくさんの人と出会い、その人生に触れました。「そういった人との出会いやつながりは、介護の世界に入らなければ出会えなかった人たちだよな」と思うと、感慨深くなります。

私の中で、介護への入り口は論文だったんですが、いっしょに過ごしたいなと思う人とたくさん出会えるようになったのが、大きなことだったと思います。

 

介護について悪いイメージも多いですが、私は実際に見てみないと分からないなと思っていました。

噂やイメージを信じて介護から遠ざかるより、少しでも興味あるのであれば、まずは介護の現場を見てみるとか、介護施設に限らず、様々な世代が集う場所にもっと行ってみたらよいのではないでしょうか。私自身が実際に現場へ行って、たくさんの出会いを通して介護という出会い方にはまった人間なので、そう感じています。

 

一方で、介護の仕事を辞めていく人たちの中には、介護をしていて、周りから否定される自分に耐えられなくなり、辞めてしまう人も多いのだと思います。介護の仕事は魅力を感じられるまでに、色々な障害や難しさもあることも事実だと思います。

だから、私はその障害を取っ払って、より多くの人がきちんと介護の魅力や面白さを感じられるようにしていきたいです。

 

 【私の感想】

元々介護に関心はなかった中庭さんがどんどんと介護の世界にはまっていき、介護の魅力を楽しそうに語って下さり、「早くこの魅力を多くの人に届けたい」と思いながらインタビューをしていました。

中でも最後の「介護をイメージで判断せず、自分の目で見て確かめて欲しい」という言葉は、本当にその通りだと思います。それまで悪い噂を聞いていた、中庭さん自身が自分の目で見て感じたことを話して下さったからこそ、この言葉に説得力が増すのだと思いました。

私もこれから介護現場で働くようになったら、同じように介護を志した人たちが、環境のせいで介護をあきらめてしまわないように、中庭さんと同じく実体験を持って魅力を発信していける一員になっていきたいです。

 

 

私が本企画を始めるきっかけになったKAIGO MY PROJECTには、中庭さんをはじめ介護の魅力を語ってくれる先輩がたくさんいます。ぜひ一度そんな場に遊びに来てみてくださいね。

HEISEI KAIGO LEADERS運営メンバー募集

\HEISEI KAIGO LEADERSを一緒につくりませんか?/

HEISEI KAIGO LEADERSの運営メンバー募集説明会を開催致します

「2025年、介護のリーダーは日本のリーダーになる」
このスローガンを掲げ、人と人の“つながり”を大切にしながら4年半活動を続け、約1500人にご参加いただきました
これから2025年に向け、私たちは何をすべきだろう。今そんな問いに向き合いつつ、次の展開をともに考えともにつくる仲間を募集します。

\HEISEI KAIGO LEADERSを一緒につくりませんか?/
 
HEISEI KAIGO LEADERSの運営メンバー募集説明会を開催致します!
 
「2025年、介護のリーダーは日本のリーダーになる」
このスローガンを掲げ、人と人の“つながり”を大切にしながら
4年半活動を続け、約1500人にご参加いただきました。
 
これから2025年に向け、私たちは何をすべきだろう。今そんな問いに向き合いつつ、次の展開をともに考えともにつくる仲間を募集します。
 
●○ プロジェクトチーム紹介 ●○ 
 
1.PRESENTチーム
「2025年に向け、私たちは何を学び、どんな力を身につけ、どんな姿で迎えたいか。」という問いからうまれたPRESENTという学びの場。隔月に90名満席で開催しているイベントの企画・集客・場のデザインの3チームで運営しています。
 
2.KAIGO MY PPROJECTチーム
「想いはあっても、学んでいても、行動しなければ何も変わらない。」という意志からうまれたKAIGO MY PROJECTという実践の場。3ヶ月の本プログラム参加者は100名、ワークの体験者は1000名を超えます。ファシリテーター・企画・集客チームで運営しています。
 
3.PRチーム
PRESENTのイベントレポートやKAIGO MY PROJECTのOBOGインタビューなど、HEISEI KAIGO LEADERSの活動に関する記事執筆をメインに、SNSの更新やインターネットを活用したマーケティングやPRなどを行なっています。
4.サポートチーム
一緒にイベント運営や準備などその時々で、それぞれの強みを活かして活動をサポートしてくれるメンバーもいます。仕事が忙しくてコミットしきれない人やイベント運営側を体験してみたい人が不定期で関わってくれています。
 
その他に、外部講師を招いたスキルアップ勉強会の開催や、チームのビジョン・ミッションを考えるミーティングなど、メンバー1人一人がそれぞれの“できる”を高め合いながら、ともに運営しています。
 
説明会では、HEISEI KAIGO LEADERSのストーリーや活動内容、今後の展開についてなど、代表の秋本可愛がお話します。そしてご参加いただいた皆さんの想いも伺いながら今後についてお話したり、HKL運営メンバーと交流するお時間を設ける予定です。
 soarの編集長工藤瑞穂さんをお招きしてライター勉強会を開催したときの写真
たまにはBBQなど、運営のことは忘れて思いっきり遊ぶことも!

 

○ こんな方にきて欲しい!
・ 介護をもっとより良くするためにアクションを起こしたいと思っている人
・ 志を持つ仲間とともに切磋琢磨しながら成長していきたいと思っている人
・ HKLの活動に共感し、自らのスキルや経験を活かしたい人
(ライター・広報経験者・カメラマン)
・ 新しいことに挑戦するのが好きな人
・今、「変わりたい」と思っている人
 
○ HKL運営メンバーについて
HKLは現在21〜34歳までの多様なバックグラウンドを持ったメンバーで運営しています。メンバーの職種は介護職、医師、理学療法士などの専門職や、学生(社会福祉学部・医学部)、人材、IT、保育など異業種のメンバーもそれぞれの強みやスキルを活かし活躍しています。また能力スキルに長けているメンバーばかりではなく、共に学び成長しながら運営を行っています。
 
自分のスキルに自信がなくても、“やってみたい”と思ってくださる方であればまずは説明会にご参加ください!
 
日時:9月29日(金) 19:00〜20:30
場所:Andozaka COIN(東京都 文京区春日2-26-11)
最寄駅:春日・飯田橋から徒歩12〜3分
申し込みフォームはこちら:https://goo.gl/forms/d7OFL2VBAYcfpp1J2
※申し込みフォームは必ずご登録ください。
定員:12名

 

私が介護職を選ぶ理由 〜早大生まっきーの高学歴介護職インタビュー〜

私、柳田真希は、早稲田大学人間科学部の4年生。
現在就活真っ只中、第一志望は介護職だ。

 

両親は共働きで、小さい頃から祖父母に面倒を見てもらってきた私は、いつか恩返しをしたいと、中学の頃から「介護職」になりたいと思ってきた。「介護福祉士」や「社会福祉士」など介護に関連する資格を取れる大学を受験し、受かった中で、唯一両親が嬉しそうだったのが「早稲田大学人間科学部」であったため、進学した。

 

今年、大学4年を迎え本格的に進路を考える時期がやって来た。もちろん、私は介護職一本で考えていたが、初めて迷うことになる。

私の両親は、介護職になることを全く望んでいないのだ。

早稲田大学人間科学部で取得できるのは「社会福祉士」なので、介護現場ではなく社会福祉士の資格を活かして公務員としての就職を進めてきたり、「給料が安い」「大変そう」など世間的に言われる介護のイメージを心配してきたのだ。

 

親が介護職について欲しくないと思っていることは、大学進学の時期から薄々わかっていた。だけれども、就職活動というタイミングがそのことを浮き彫りにさせたのだ。

 

それに加え、大学の仲の良い友達さえも「え、介護?」という雰囲気を醸し出してくる。その空気は大学1年の夏にはすでに感じていた。サークルの友達に「何の専攻?」と聞かれて「介護だよ」と答えると、友達の反応はだいたいこの3つのパターンに当てはまる。

 

1.「大変そうだね」とか、「偉いね」と言ってくる、「(私は無理だけど)」パターン

2.聞いておきながら「へ〜」でおわる、無関心パターン

3.珍しいものとして見るように「なんで?」と聞いてくるパターン

 

 

「私も介護!」と言う同志には、1人も出会わなかった。私がなぜ介護が魅力に感じているかすら、聞いてもらえることはなかった。興味を持ってもらえないどころか、さらっとバカにされている気さえすることもあり、その頃から同世代の友達と話す時は、「介護」とは言わず、「福祉」とぼやっと答えることにした。

 

半ば理解してもらうことを諦め、介護の話をすることを避けてきた。そうして迎えた就職活動。これまで避けてきたことに向き合わざるを得ない時期がやってきたのだ。身近な人に応援してもらえないほど、辛いことはなく、他の選択肢も考えるようになった。

 

私は迷いに迷い、介護職をやっている先輩に相談にいった。改めて介護の仕事の話しを聞く中で、私はやっぱり介護がやりたいんだと思った。それと同時にこの仕事の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいという思いが強くなった。

 

選考を受けた介護事業を運営する企業の人事に「早稲田(高学歴)なのに、なんで介護なの?」と聞かれたのだ。この言葉にこれまでの全てが集約されている気がした。両親の思いも、友人たちも、世間の目も…。

 

高学歴が介護職になることは、そんなにもおかしなことなのだろうか。私はその意義を見つけたくなり、高学歴で介護職として働く人にインタビューをしてみたいと思う。このインタビューで、私がまだ見ぬ介護の魅力を知れるかもしれないと、今とてもワクワクしている。

「ひと」に向き合う医療のかたち ~“医療×コーチング”実践の可能性~

KAIGO MY PROJECTは、慶應義塾大学SFCの井上英之教授が考案した「マイプロ」の手法を用いて、介護や医療などに関心を持った一人一人が、自分の思いを実現していくための3か月間のプログラムです。

体験イベントは、3時間という短い時間の中でプログラムの要素を体感していただくため、実践者として自分の思いを行動に移して活動されている方にお越し頂き、その方のHistory(Me編)や実践内容(Project編)についてお話し頂きます。

そして参加者の皆さんご自身が「マイ・プロジェクト」とはどんなものなのか、自分の思いや志を行動に移すとはどういうことなのか、について想像を膨らませることのできる機会にできたらと考えています。

10月27日の体験イベントでは、ゲストとして、東海大学血液・腫瘍内科 教授であり、メディカルコーチング研究会 代表世話人の安藤潔 (あんどう・きよし) 氏にお越し頂き医師として、患者さんや医療従事者同士のコミュニケーションをより良いものにするために模索してこられたこと、コーチングとは何かということ、そして医療従事者にとって、コーチングには本質的にどのような意味があるのかということなどについて、丁寧にお話し頂きました。

医学部では学んでこなかったこと

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安藤先生が医師として働き始められた1980年初頭は、日本では、ガンなどの病気は不治の病として患者さんにはほとんど告知をしていなかった時代です。そんな中、末期の胃がんの患者さんを受け持った安藤先生は「私はガンなのではないか」「どうして自分のことなのに、教えてくれないのか」と言う患者さんに、どのように返答をして良いのかがわからず、その方の病室に行くことさえも躊躇われてしまったそうです。医学部では人間の体について、病気について、たくさんのことを学んでいます。しかし、今、目のまえにいる患者さんの苦痛を少しでも和らげるような言葉のやりとりをすることが出来なかったのです。

そのことに愕然とした安藤先生は、医師として、患者さんの人生を尊重し、納得のできる対話をすることは実はとても難しいことだと気づき、医療におけるコミュニケーションの重要性についての学びを深め、現場の中で実践をされてこられたのでした。

 

「コーチング」との出会い、そのエッセンス

15683080_1205046956241100_1234078989_n目標やゴールを明確にして、効果的な質問を投げかけ、相手の目標達成の手助けをするのが、コーチングによるコミュニケーションの目指すところです。

人は、質問を受け、そのことに答えるなかで、自分でも気が付いていなかったことに気が付いたり、思考や行動を変化させたり(オートクライン)することが出来ます。

それによって、実現したいゴールのイメージを明確に思い描いたり、ロールモデルとなるものを見出したり、リソースを探したり、具体化したり、モチベーションを上げたりします。また、違う角度から物事を見たり、新しい考え方に気づいたりすることもあります。

患者さん、また医療従事者同士の対話の中で、お互いに良い変化が起こるようなコミュニケーションを行うために必要なこととして、例えば、こんなことがあります。

✔相手の話している内容に、判断を加えたり、評価をしたりしない

✔本当にその人にとって大切なことを言葉にするためにはエネルギーが必要であり、

だからこそ、「沈黙」を大切にする

✔語り手のキーワードを繰り返す、相手の方を向いて話しを聴くなど肯定的なノンバーバルメッセージを示す

✔相手の存在、行為、状態などを認め、それを言葉にして相手に伝える

✔「あなたは~な人ですね」という「You」メッセージではなく、「私は~感じました」や「私たちは~ですね」とIやWeから始まる一人称の言葉を伝えるようにする

これらの要素には、マイプロのエッセンスとも共通している部分がたくさんあります。

 

医師・実践者としての心がけ、伝えたいこと

15666355_1205046962907766_1818368064_n(安藤先生のお話しを伺った後、自分自身のマイプロをお話しされている参加者のみなさん)

コーチングという手法を使うからといって、患者さんとのコミュニケーションがすべて

上手くいくというわけではありません。また、コーチングのように「目標を明確にしてそれに向かって対話をする」という対話の手法が特に効果的ではない場合もあります。それは、ガンなどの病気の告知の直後や治療後の再発時など、患者さんに大きなストレスがかかっている時です。そのような時には、ただ側にいて、その人の語る人生の物語に耳を傾け、その人を全人格的な存在として理解しようと努めることにも大きな意味があります。

医師は多くの場合、「なんとしてでも、患者さんを救わなくては」と、一方通行のコミュニケーションをして、「患者さんを変えて差し上げる」ことを目指してしまうかもしれません。しかし、ほんとうに私たちがするべきことは、その人がその人らしく生きることが出来るように患者さんが本来持っている力を存分に引き出すことができるような支援をすることなのではないでしょうか。

 

KAIGO MY PROJECT 体験イベント毎月開催中!詳細はこちら

 

Present_10 下河原忠道 認知症を”未知のもの”にしない!vr × 介護で創る 認知症にやさしい社会

PRESENT_10 下河原忠道
認知症を“未知のもの”にしない!
VR×介護で創る 認知症にやさしい社会

” 百聞は一見に如かず ”

そんなことわざが日本にはあります。
物事に対しての理解を深めるとき、 聞くよりも見た方が、そして見るよりも体験した方が 深く早く正確に理解できるという意味のことわざです。
もちろん、知識を備えることは非常に重要です。
しかし、「実際の経験」を通して得るものには やはり代えがたい何かがあります。

認知症に対する「怖いもの」「遠いもの」というイメージ。
それらの根本にあるのは、 「自分が経験したことがない、未知のものに対する恐怖」 なのかも知れません。
日々 認知症の方のケアに携わる人であっても、 実際に認知症を経験したことはきっとないはずです。

今回お招きするゲストは、 世間の認知症に対するイメージ刷新を図ろうと VR認知症プロジェクトをスタートさせた 下河原忠道さん。
仮想現実の中で、 実際に自分に起こった出来事として 「認知症を聴覚と視覚から疑似体験」するとひとはどのように感じ、どのように変わるのか。ともすれば、これからの社会における認知症の捉え方が 全く違うものになるかもしません。
当日は参加者全員にVR認知症を体験して頂き、 その可能性に迫っていきます。

 

■ゲストプロフィール
下河原忠道[しもがわら ただみち]

株式会社シルバーウッド代表取締役,一般財団法人サービス付き高齢者向け住宅協会理事.高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)幹事.

1988年Orange Coast College留学後,2000年株式会社シルバーウッド社設立.薄板軽量形鋼造構造躯体システム開発.特許取得に成功. 同構造の躯体パネル販売開始. 2011年直轄運営によるサービス付き高齢者向け住宅を開設. 現在設計中の計画を含め11棟の高齢者住宅の経営を行う.2016年VR認知症プロジェクト開始

著書:「もう点滴はいらない」(ヒポサイエンス出版).

■当日のご案内

日時:     2016年12月11日(日) 18:30〜(開場18:00)
会場:     サイボウズ株式会社 オフィス
住所:     東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー 27階
参加費:  4,000円
飲食:     軽食・飲み物あり!
定員:     90名

お申し込みはこちら:

application

http://present10.peatix.com/
※本申込は上記リンクよりお願い致します。定員に達した場合は、事前申込を優先させて頂きますので、参加を希望される場合はお手数ですがお申し込み手続き頂きますようお願い致します

 

【メディア出演】文化放送 「吉田照美 飛べ!サルバドール」に出演しました。

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8月19日(金)、文化放送の「吉田照美 飛べ!サルバドール」に代表の秋本可愛が出演させて頂きました。HEISEI KAIGO LEADERS立ち上げに至った経緯、現在の取り組みや介護人材不足に関する意見などをお話させて頂きました。
吉田照美さん、室照美さん、文化放送の皆さま、ありがとうございました。

吉田照美 飛べ!サルバドール

 

「傾聴」した気になっていませんか?(KAIGO MY PROJECT5期2回目)

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4月19日(金)、KAIGO MY PROJECT5期の2回目のプログラムが行われました。
マイプロでは、仲間との対話を通じて各々のプロジェクトを深めていくため、聴く力が問われます。2回目は、互いに悩みや課題を話ながら傾聴力を磨くワークを行いました。

「傾聴」は日常的にその重要性が問われていますが、実践するために体感としてそのことを理解し、日々鍛えていくことが大切であると考えています。そのため、メンバーにはワークを通じて全員がまず体感してもらい、最後に解説をしながら理解を深めていきました。

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ワークをやった後のメンバーの感想は次のようなものがあがりました。まずは聞き手になったときの感想です。

  • 人に正確に伝えるという前提があるとこんなに耳がよくなるのかというほど、真剣に聞きました。ずっとは無理かもしれないけど、こういうことがいわゆる「傾聴」と言われるものの“態度”なのかなと感じました。
  • 相手の話を聞いて、勝手に自分で解釈してしまっている部分があったことに気付きました。勝手に自分で言い換えてしまったり、思い込みを持たずにまっさらにして相手の話に素直に耳を傾けるって、とても難しいと感じました。

そして、ワークを通じて悩みを聞いてもらった感想は次のものがあがりました。

  • 自分が話しているときに感じたのは、どうしてこれまで悩みを人に相談してこなかったんだろうということです。これまで自分で悩みを抱え込んでしまって、自問自答して解決できるという驕りみたいなのがあったと思うんです。心から正直に話してみたらこんなに得るものが大きいんだって、◯年生きて来て、初めて分かりました。
  • ほとんど初対面に近いのに、誰にも話したことのないようなことを話していて、この信頼関係は何なんだろうって、何で話しているんだろうって思いながら自然に話している自分がいました。「聞いてもらえる」ってことが分かると、こんなにも安心して話せるんだなと思いました。この信頼関係は、初対面でもできるんじゃないかなと思いました。
  • 職場では悩みを言ったり聞いてもらうことはないんですけど、打ち明けることができてスッキリしました。解決策を一緒に考えるのもすごく楽しくて、こういう考え方でポジティブになったり、視野が広がったりするんだなって感じたし、考え方1つでその悩みはなくなるんだなって思いました。

最後にワークの解説で傾聴の理解を深めて終わりました。残りの6回のプログラムでも、今日学んでいった「傾聴」を意識しながら参加者全員で傾聴力を磨いていきたいと思います。

 

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KAIGO MY PROJECT体験イベント

■4月28日(木) 19:00〜22:00 詳細はこちら

■5月15日(日)  13:00〜16:00 詳細はこちら

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地域包括ケアシステムは、人を動かすマネジメント。(Re:PRESENT開催報告)

4月17日(日)、初の「Re:PRESENT」を開催致しました。この企画は、定期開催している『PRESENT』の振り返り企画です。Re:PRESENTでは、イベント当日の学びをレポートを通じて振り返り、ご自身のフィールドにおける実践に繋がる学びとして“明日からの一歩”に繋げることを目的としています。

初回は、昨年10月に開催致しました、『PRESENT_03 堀田聰子 地域包括ケアシステムって結局、何?』の振り返りを行いました。参加者はPRESENTの参加者と運営スタッフ12名限定で開催致しました。ファシリテーターは代表の秋本可愛が務めました。

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会のはじめは、[チェックイン]と称し、参加者全員で名前、仕事や参加理由を共有し和やかな雰囲気で始まりました。参加者は、介護職、医者、PT、人事、経営者、行政やメーカーと多様な職種の人にご参加頂きました。

PRESENT_03の2万字にも渡るレポートを全員で音読みし、気付きを参加者同士でシェアしました。

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その後、参加者の中でそれぞれのフィールドにおける実践の課題や、レポートの中で深めたい問いをあげてもらい、3つのグループにわけてダイアログを行いました。

あがったテーマは以下の3つです。

  • 法人の他のスタッフを地域づくりに巻き込むには、どうすればいいか?
  • 私たち一人ひとりが主体的に“どのように生きたいか?”、“どのように死にたいか?”を考えていくには?
  • 昔の地域ぐるみのコミュニティと今の個人主義を上手くいかしたカタチの新しい地域のカタチってなに?

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「法人の他のスタッフを地域づくりに巻き込むには、どうすればいいか?」をテーマに話し合ったグループの模造紙

「法人の他のスタッフを地域づくりに巻き込むには、どうすればいいか?」というテーマを上げたメンバーからは、「色々と示唆を頂いて、まずはスタッフに目的を共有することが大事だなと思いました。みんなにやってもらうための仕掛けをつくっていきたいと思います。同時に業務効率化をしていかないと時間を割けないことにも気付きました。既に法人内の取り組みでいいものもあるので、それをどう実績に繋げていくかも重要だと感じました。7月にキックオフの会議があるので、早速今日の気付きを実践したいと思います。」と次のアクションが具体的に見えた様子でした。

一緒にこのテーマについて考えていた参加者は、「地域包括ケアは、人を動かすマネジメントなんだというのを感じました。我々市町村の中でどうするかっていう議論はよくありますが、法人の中にもその課題があるのが大きな気づきでした。」と話して下さいました。

「PRESENT」は講師から直接学べる最高の機会ですが、学びを実践に活かしていくために定期的に「Re:PRESENT」も開催していきたいと思います。

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また、次回のPRESENTは6月5日に元厚生労働省室長、現在アクセンチュア株式会社ヘルスケア部門統括を務める武内和久氏をお迎えして開催致します。(詳細・お申し込みはこちら)

ご参加お待ちしております。

KAIGO MY PROJECT5期スタート!

4月10日(日)、KAIGO MY PROJECT5期がスタート致しました。
KAIGO MY PROJECTは、おかしいなと感じた違和感や、もっとこうしたいという想いをカタチにしていくプログラムです。個人向けプログラムは1年で53名が参加をしてくれ、様々なプロジェクトが動き始めています。

「他人が見ていないとき、自分も手を抜きがちになってしまう」そんな違和感から、継続的に地域の人が入ってくる仕組みをつくりたいと『介護現場のオープンアッププロジェクト』を始動した介護職や、在宅医として介護職と関わる中で専門性の違いに問題意識を感じ、医療者と介護者をつなぐファシリテーターとしてプロジェクトを始めたメンバーなど、色んな想いがアクションとして動きはじめています。

2年目のスタートとなる5期も、「介護」を中心に様々な想いや課題意識を持った、介護士、鍼灸師、事務、システム、人材と多様な11名のメンバーが集まりました。

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第1回目は、「マイプロシート」を使い、自分自身のプロジェクトを書き出し、グループの対話を中心に進めました。OB・OG4名がサポートにかけつけてくれ、1人1人の想いの背景を深ぼったり、どうやったらプロジェクトが前に進むかを一緒に考えていきました。

ワークを通じてメンバー1人1人がどんな気付きを得たのをかを一部ご紹介します。

  • 自分のやりたいことを口に出して言うことで、更に「やろう!」って気になった。やっぱり聞いてくれる人がちゃんと聴く役に徹してくれ、自分のやりたい事を肯定してくれたのが良かった。職場で同じことを言うといやいやそれはって否定されることも多いので、そうなんだって言ってもらえたことが自分にも安心できる空間だったなと思った。
  • 傾聴は、相手のために傾聴するのだと思っていたが、自分のためにやるんだということを実感した。
  • すごく人見知りなんですけど、目的を持ってここに集まってきている安心感からか、はじめからどんどん自分のことを無理なく話せたのがすごく良かったです。
  • 3時間ワークの中で気付いたのは、対話ってすごく大事だなと思いました。自分が話して聞いてもらえるのも凄く大事ですが、相手のことを真剣に考えて質問 するとか、こういうことできるんじゃない?って提案をするとか、本気で相手のことを考えることがプロジェクト全体が良くなっていくんじゃないかなって思いました。

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5期も素敵な会場を、リジョブさんよりご協賛頂きました!ありがとうございます!

【KAIGO MY PROJECT体験イベント】
4月28日 19:00〜22:00 詳細・お申し込みはこちら
5月15日  10:00〜13:00 詳細・お申し込みはこちら

「自分の知らない自分に出会えた」KAIGO MY PROJECT3期第2回レポート

10月13日(火)、3期第2回目のプログラムを行いました。第2回目は、ペアワークで「聴く」ことの実践練習を行いました。マイプロでは基本的に参加者同士が相互に対話しながらそれぞれのマイプロを深めていきます。「良い聞き手になること」「相手に貢献すること」を毎回意識しながらも、実際にどういうプロセスを経ていくのか体験を通じて学んでいきました。

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✤第2回 参加者の気づき・感想✤

『部下の話しを聞くことは苦手だったけど、明日から早速仕事に活かしていきたい。』
ストレートにペアの人が自分の想いを話してくれたことに感動しました。なかなか自分の想いを共有して、そして誰かの口から聞くっていう体験を初めてしたので、すごく感激しました。また、すごく聞き方が上手で、自分の考えを再構築し、想いを深めていくことができたので、すごくためになったと思います。マイプロでは、いい聞き手になりましょうって、「聞くこと」に重点を置いているプログラムだなってことを感じていて、日々部下を持ちながら仕事をしているのですが、部下の話しをちゃんと聞くって今までできなかった。すごく苦手だった部分だったけど、聞いてもらうことの大切さ、自分から聞くことの大切さをすごく学ばせてもらったので、これを明日から早速仕事に活かしていきたいなと思います。

『自分の知らない自分に出会えた』
自分でも衝撃的だったことが引き出されて、改めて自分の知らない自分に出会いました。私は今まで色んなプロジェクトを立ち上げてきました。ただ、成功しても達成感とか感激することはなく、見たかった景色だけど違ったのかなと振り返っていたのですが、そうではなくて、見たい景色は見れていたけどもっと大事なことが私にはあったことに気付きました。それがおそらくチームビルディング。もしかしたら何をやるかとかも大事だけれど、それ以上に誰とやるかとかや、そのチームの中でどういう立ち位置になるかが達成感とか充実感を感じるタイプなのかもしれないなと思いました。私に取ってはとても大きな発見でした。自分のことを否定していたけど、成果だったのかなと肯定できてすごくいい場になりました。

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『自分がやりたいと思っていることを素直に言い合えることで、自分がやりたいことのヒントになる』
自分は今自分が思っ ていることや、やりたいことが漠然としていて、正直言ってまだ人に言うのが恥ずかしいと思っているくらいです。それを何の否定もせずに聞いてくれること自体が自分としてはすごく有り難くて、なかなか今の職場の人や友達にこういう曖昧なことを正直に言う場はなかなかない中で、今日はしっかりと聞いてくれて、かつ自分の意見を言ってくれること自体が有り難かったなと思いました。やっぱり、自分たちがやりたいと思っていることを素直に言い合えることで、自分がやりたいことのヒントになることがすごくあるなと思いました。

『相手の話から自分の想いに気付けた』
ペアワークをやって純粋に思ったのが想いが似ているということ。観点が一緒で、だからすんなり受け入れることができるし、相手の話しなのに落とし込めて話せて、そういう作業って自分の想いってこうだったんだって気付けるし、そこでまたより考えが深められるのがすごく楽しかったです。

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KAIGO MY PROJECTにご関心のある方は、是非一度体験イベントにお越し下さいませ!

*第10回
2015年11月6日(金)19:30〜 詳細・お申し込みはこちら

*第11回
2015年12月19日(土)13:00〜 詳細・お申し込みはこちら

ご参加お待ちしております。

 

(文・写真:秋本可愛)