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イベントレポート

思い出すと涙が出そうになる感覚って本当なんだと思う。(KAIGO MY PROJECT体験イベントVol.8レポート)

9月6日、KAIGO MY PROJECT体験イベントを開催致しました。8月まで大変お世話になったおくりびとアカデミーさんの真っ白な会場が使えなくなったので、9月から新しい会場コムエックス!

”人と人とのつながり”を大切にするこの場は、HEISEI KAIGO LEADERSのコンセプトにも合致すると思い、KAIGO MY PROJECT3期もこちらでスタート致します。

第8回目の体験イベントは、ゲストスピーカーにNPO法人ドットファイブトーキョー代表の原口さんにお越し頂きました。ドットファイブトーキョーは、東京で暮らし、働くオフィスワーカーが、同じ東京で生活するニーズを抱える人たちと、いつでも気軽に楽しくつながれる機会を提供しています。

例えば、知的障害のある子供たちとサッカーを通じて触れ合う「トラッソスプログラム」や、老人ホームでお化粧やフェイシャルマッサージのボランティア活動など、自分の興味関心に合わせて気軽に参加することができます。登録者900名、毎月の新規登録者70名と、楽しみながら気軽につながり、助け合えるプラットフォームがどんどん広がりを見せています。(秋本も登録しました、今。笑)

高校時代、貧困や飢餓で死んでしまう人の存在を知り、大学では国際協力のインターンを通じて楽しそうに過ごすインドホームレスとの出会い。社会人になって、いきなり独立したお話しや、恩師の闘病生活から垣間見えた長期入院に寄り添う家族が疲れていく姿や、病院空間と生活空間の乖離。また、ホームレスへの医療・福祉支援など活動を通じて、ドットファイブトーキョーの今に繋がる、原口さんの原体験をお話し頂きました。

 

参加者からの質問・感想のシェアを挟み、KAIGO MY PROJECT体験ワークへ。

今回の参加者は、半分介護現場、半分その他の企業。(な・ぜ・か!)男性ばかりでした。

年代も20代〜40代と幅広かったのですが、とてもあたたかい空気で行われました。今回も素敵な参加者の全体シェアを是非ご覧下さい。

 

『少しの意識次第でご家族さんともっと話す時間を取れると思いました』
人に話をして、聞いてもらって、それに対する問いや人の考えをもらうってすごくいいことだと思いました。僕は”訪問入浴”という仕事をしていて、1時間の中でお風呂に入れて、ご家族さんに挨拶をして帰る。なかなか挨拶しかできていないときがあるのですが、それってこっちの都合でしかないなと思いました。訪問入浴のいいところは、3人1チームでお伺いするので、少しの意識次第でご家族さんともっと話す時間を取れると思いました。話しをする意味って、在宅で介護をするご家族さんが悩みを話してくれるとか、外の人間が入る意味ってきっとあるなと、今日話しをさせて頂いて感じたので、明日からもう一度考えてサービスにあたりたいと思います。

『立場とか年齢とか関係ない中で深い話しをきちんとするって有り難い』
歳食ってくると、年代の上の人が何考えているか分かるんですけど、年齢が10〜20個下になってくると何を考えているのか分からなくなるんですよね。よっぽど会社の風通しが良くてってなったら別ですけど、たいていそういう会社って少ないので。みんな立場を考えて、この人ってこういうこと言ったら喜ぶよねってコミュニケーション取るし、場合によっては輪を乱さないようにしようって建前ばかりになります。やっぱりこういった場で立場とか年齢とか関係ない中で、深い話しをきちんとするって、相互に視点の交換ができて有り難いなと思いました

『何か大切なものが抜け落ちている部分があるんだろうな。夢とか思いとか。』
プロジェクトの話しをしているときに、2人のを伺っていてすごくふわっとしているんですね。これをやりたいってすごくふわっとしているんだけど、それがすごくいいなって。僕には完全にそれは抜けていた。やっぱりある程度長く仕事をしていると、こういうPJでは、何を組み合わせたら上手くいくって絵が描けるようになります。でもそこで絵が描けちゃうから、そこで何か大切なものが抜け落ちている部分があるんだろうなと思います。そこには多分思いとか。入れているつもりなんですけど、見かけ上綺麗なプロジェクトになっているだけで。なんか夢とか思いとか、もっとそういうのを前に出さないといけないなと思いました。お二人にもすごく感謝する時間でした。なんか歳食っているな〜ってすごく感じた時間でした。

『例えば「照明」が場の空気をつくるって新たな視点を頂きました。』
介護現場で働いている中で、自分は「職場の雰囲気を変えたい」とか、「スタッフの意識を変えたい」とか思っている中で、今日お話をしていた2人から、例えば「照明」が場の空気をつくるって新たな視点を頂きました。そんなこと考えたこともなかったです。また、仕事以外の自分というのもあまり考えたことないな〜と。仕事以外の自分を磨いて、今の仕事に繋げて活かせたらと思いました。

『自分の生き方を振り返ることができました』
今日、来る前に1時間でこのシートを書いたんですけど、書く前は不安がありました。いざ書いていたら意外と書けて、モヤモヤなりにも2枚のシートを書くことで整理できました。一見すると自分の生き方って繋がっていないように感じるけど、通してみるとなんとなく繋がっているんだなって、自分の生き方を振り返ることができました。同じように他の2人のシートを使ってお話頂いても、2枚のシートを通して短い中でもなんとなくその人の人生が見えて、お二人に憧れを覚えた

『思い出すと涙が出そうになる感覚ってやっぱり残っていて、それって多分本当なんだろうなって』
今日話しをさせてもらえたおかげで、思い出すと涙が出そうになる感覚ってやっぱり残っていて、それって多分本当なんだろうなって。状況を思い浮かべると心が動いちゃうそれは、確認ができて、そういう意味では間違っていなかったんだなって思いました。どうも自分でやりながら、あの事業が最終ゴールではないので、じゃあ何をやるか。ビジネスマンとしての才のなさにはへきへきしていて、介護事業経営者でもなくて、介護の現場の人間でもない、そして介護だけにこだわっているわけでもない僕が何ができるのかなと思いました。社会の役に立つ人間でありたいと思う一点なので、。すごく現象的な感覚と、今後のやるべきことは一回目を積むって踏み込んで突破するしかないのかなと思いました。

『自分のやりたいことや大事にしていることを共有できていて、このポジティブなエネルギーが柔らかくやどっているコミュニティ』
かあいちゃんがやっていることが分かったのが、色んなコミュニティあると思うんですよ。起業家コミュニティとか、カフェやります!みたいなのとか。ここがすごくいいなと思ったのはすごくポジティブな気持ちを共有したり、自分のやりたいことや大事にしていることを共有できていて、このポジティブなエネルギーが柔らかくやどっているコミュニティって、すごくなんかいいなと思って。これがみんなが言っているようにちょっと変なビジネスやりましょとかじゃなくて、ゆるやかな連携とかが出て行くと心強いなと思いました。

『実際どういう思いで働いているのか、何が大変なのか、テレビやニュースで聞こえてこない』
元々介護に関わったことのない人間だったので、実際に介護に関わっている人の話しを聞けたことがまずとても良かったです。具体的には実際どういう思いで働いているのか、何が大変なのか、テレビやニュースで聞こえてこないことなので、それがすごく良かったなと思いました。個人的にはやっぱり今後に向けて、何をするのか考えたときに、仕事上では自分の与えられた仕事をどう終えるかとか、上司の愚痴ばかりで、自分がこう考えたから、こうしていきたいという意欲的な話しってうちうちではしないことが多いので、こうやって意欲的な話しをしていくことは刺激になりましたし、自分もやっていかなくちゃいけないかなと思いました。

『言葉が意味することは、立場にとって違う』
やっぱり「介護」という言葉や、「ボランティア」「レクリエーション」。普段何気なく使うんだけど、どういう立場でどういう文脈で使うかで全然違うんだなってことを実感しました。普通に企業でつとめて将来両親の「介護」をするのか、今仕事として「介護」なのか。言葉の意味する事と使われる文脈は違うなと思いました。

『現場だけでは視野が狭まる。相手の人に視野がいきがちで、どうしても横に広がっていかない』
自分で実際にヒストリーを書いてみて、まあ色んなことが会ったなと思いましたが、他の人のを聞いてみると自分はそうでもないなと感じました。(笑)確かに話しをさせて頂いて、他の人の話しを聞くうちに、どうしても現場だけでは視野が狭まる。相手の人に視野がいきがちで、どうしても横に広がっていかないんだなとすごく感じました。その狭さが色んな悪い方向に導いちゃうこともあるので、やっぱり広い目線を常に持てるこういう場があるのは有り難かったなと思いました。

『ただ世間話や業務連絡のような話しをするんじゃなくて、自分の思いを話してみたいと思いました』
今日ここにきてみて、やっぱり私は人前で話すのが苦手なんだなと思いました。最近になって若手の交流会や勉強会にいくようになって、自分の時間として20分設けられて自分の話しをしたり、自分のことを聞かれることを経験して、少しは成長できたのかなと思いました。折角マイプロシートを書いたので、職場の人に見せてみたいと思いました。うちは小規模なので1日一緒に働くのが2人とか、3人なので、なかなか自分の思いって話す機会がないんですね。ただ世間話や業務連絡のような話しをするんじゃなくて、こんなの作ったんですとこのシートをきっかけに自分の思いを話してみたいと思いました。いい機会だなって思いました。

この記事を書いた人

秋本 可愛

秋本 可愛Kaai Akimoto

KAIGO LEADERS 発起人株式会社Blanket 代表取締役社長

「介護から人の可能性に挑む」をミッションに掲げ、若者が介護に関心を持つきっかけや、若者が活躍できる環境づくりに注力。

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