【KAIGO MY PROJECT インタビュー vol.5】 外山真悠美 訪問看護の現場でうまれた、日常に“リラックス”の瞬間づくり。

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プロジェクト名:生き生きリラックスした生活!!

外山真悠美 訪問看護 看護師

 

秋本:KAIGO MY PROJECTの参加動機を教えて下さい。

 

外山:一昨年の12月末のHEISEI KAIGO LEADERSのイベント「2025 COUNTDOWN PARTY」に参加した時にKAIGO MY PROJECTのことを知りました。予防医学に興味があり、何かやりたいと思っていたものの、具体的な行動は起こせていませんでした。そんな私でもいいのかと思っていましたが、いい機会になるかもしれないと思い参加しました。

 

秋本:どんなマイプロが生まれましたか。

 

外山:私のマイプロは、「香りによる生き生きリラックスした生活」をつくることです。香りを含めて、手段にこだわりはないのですが、“生き生きリラックスした生活”をどうやったら送ることができるのかが、ワタシの最大の関心事でした。

 

秋本:なぜ“生き生きリラックスした生活”を送ることに強い関心を持っているんですか。

 

外山:病院から在宅の現場に移ってから、介護者が疲弊していく姿を目の当たりにしました。訪問看護の現場では、ご家庭にお邪魔するので、親密にご家族と関わりを持ちます。

 

そこで強く印象に残る2つのご家族との出会いがありました。1つ目のご家族は、利用者さんのことが大好きでとても丁寧に接する反面、自分のことは蔑ろにしており、気付いたら肺がんを患っていました。日に日に体調が悪化しているのにも関わらず、私が「入院して下さい」と訴えるまでは、入院せずに介護をしたがりました。そして2つ目のご家族は、旦那さんが奥さんを介護しているケースだったのですが、1つ目の家族に反して、今まで連れ添ってきたことを疑ってしまうくらいに、日々暴言を浴びせられていました。こんな感じになってしまうのかと、内心驚きました。

 

2つのご家族の状況を目の当たりにしたとき、状況の違いはあれ、自分自身の余裕がなくなると、人に対していい接し方ができなくなることを痛感しました。これは介護に限らず日常生活の中でもよくあり、結局は同じだなと感じました。

 

秋本:そこから具体的なマイプロとして、どんなことを実践しましたか。

 

外山:余裕がうまれるためには、人とのつながり、身体のメンテナンスをしっかりできていることや自分を振り返る機会が大事なのではないかと思いました。しかしKAIGO MY PROJECTの参加当時は、「こうあるべき」と大きいことばかりイメージしていて、具体的なプロジェクトに落とし込めていませんでした。プログラムの中で、メンバーから「今できる身の回りの小さなことから始めてみればいいのでは?」と提案してもらって、一緒に具体化していきました。

 

まずは身の回りの友達、職場の人に自分を大切にして欲しいと思い、香りやアロマの知識を教えてあげたり、友達の状況に合わせて香り包みをつくってプレゼントしたりしました。

 

秋本:私にもリラックス効果があるカモミールの包みをくれましたよね。3ヶ月終わったあと、プロジェクトの変化はありますか。

 

外山:実践していく中で、アロマだけではなく、もともと予防医療に興味があったことは人に話すことはほとんどなかったのですが、3ヶ月後は自然と予防医療に興味があることを人に伝えるようになっていました。意外と言葉にしたら「俺も〜!」って繋がりができて、何かやりたいねって話す仲間ができました。

 

今はまだできることが限られていますが、もっと大きなアクションに繋げていきたいと思い、10月からメディカルアロマとリンパマッサージのスクールに通うことに決めました。

 

秋本:え!!すごい!

 

外山:実はKAIGO MY PROJECTが3月末に終わって5月には通うことを決めていて、手続きは5月に済んでいるんです。仕事の関係で予定が合いませんでしたが、10月から通います。アロマに関することだけでなく、身体の知識や、できることを広めていけたらと思っています。

 

KAIGO MY PROJECTに参加していなかったら、スクールを探したりもしてないと思うので、とても大きなきっかけになっています。

 

秋本:3ヶ月を振り返って、外山さんは何から影響を受けたと思いますか。

 

外山:3ヶ月の中で、「何かしらやりたい!」という気持ちがどんどん強くなっていったように思います。それは、周りのメンバーがアクションして輝いていく姿を見て、後押しされたように思います。

 

秋本:KAIGO MY PROJECTに参加して気付いたことはありますか。

 

外山:一番大きかったのは、人に話すことで新たな気づきを得られることを知りました。自分の中の思いを言葉で表現したら、自分が思っていたこととは違う角度からの新たな考え方にたくさん気付けました。これまでは人に話をしても、「そうなんだ」「へ〜すごいね」と言われるくらいでしたが、ここではみんながお互いにお互いのプロジェクトがどうやったら前に進むか考えるので、プログラムの度に質問や提案をもらい深まっていきました。

 

秋本:その学びや気付きが仕事に活きていると感じることはありますか。

 

外山:3つあります。1つは、参加前までは、自分の考えと異なるとすぐに反発してしまう傾向があったのですが、まずは相手を受け入れるようになりました。まずは自分の中で受け入れてから、咀嚼して、考えて、自分のものにすることを意識しています。

 

2つ目は、参加者が介護に携わっている人が多かったからかもしれませんが、これまで仕事として介護に関わっているだけで、深い関心はありませんでしたが、社会的課題としての関心を強く持つようになりました。ニュースでの介護に関する事件も、これまでは聞き流していたのですが、実際どういう思いだったのかなどシーンを具体的に考えたり、どうやったら解決できるんだろうと思うようになりました。

 

最後に、利用者さんとのコミュニケーションです。利用者さんの話しを、これまでは業務の流れの中で聞いていたのを、しっかり聴くことが多くなりました。何気ない日常の会話を楽しめるようになりました。

 

秋本:今後のマイプロの進展楽しみにしています!ありがとうございました。

 

【KAIGO MY PROJECTインタビューvol.4】黒澤絵美 仲間に想いを伝えること・仲間の想いを聞くこと

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プロジェクト名:仲間に想いを伝えること・仲間の想いを聞くこと

黒澤絵美 障害者支援 現場リーダー

 

佐藤:黒澤さんのマイプロを教えてください。

 

黒澤:私は自身が務める障害者支援の「スタッフのサービスレベル向上」が当初掲げていたプロジェクトでした。しかし、3ヶ月のプログラム内でメンバーと対話を重ねるうちに、最終到達地がそこだとしても、途中のプロセスでそれぞれが強みを活かし、役割を果たすことが大事なのではないかと考えるようになりました。そこから、人材を育成できる土台作りが大切だと思い始めました。

 

佐藤:もともと黒澤さんの現場ではどのような課題があったのでしょうか。

 

黒澤:受け入れる障害者の幅が広がっているのに対し、施設のスタッフの知識も技術が足りていませんでした。だからといって、研修を導入すれば解決するかという問題ではなく、受け入れたことに対し、まずは1人ひとりが責任を持ち、質を上げようという意識を持つことが大事だと思いました。

いくら仕組みをつくって伝えても、自分事にならないと、楽しくやれないんだろうなと感じたんです。なので、私のマイプロは途中から、今の職場のメンバーに自分が思っていることをシェアして、共感してもらうことに変わりました。

 

佐藤:具体的にどのようなアクションをしましたか。

 

黒澤:今まで自分がどういうことを考えてきたか、今までに話したことがなかった人たちに話してみました。

 

佐藤:どんな反応が返ってきましたか。

 

黒澤:人によって様々でした。障害者支援の仕事に想いを持って働いている人もいれば、自分の生活のために働いている人もいますからね。

 

佐藤:反応が返ってこなくても、行動して良かったと思いましたか。

 

黒澤:そうですね、1人ひとりの話を聞くことができましたからね。同じ職場という近いところにいたとしても、誰かから聞いた話に影響され、「この人はこういう人だ」と固定概念持ってしまうじゃないですか。聞いた話は他人の価値観であって、自分がどう思うかはきちんと分けて考えないと、意外と現実が見えていないなと、最近感じるようになってきました。

 

佐藤:とても素晴らしい気付きですね。行動したからこそ、気付くことってありますよね。

 

黒澤:最初はとりあえずやってみよう!という感じでした。実際やってみると「聞く」って本当に難しいなと感じました。意識して聞いているつもりでも、全然足りないことを、KAIGO MY PROJECTのプログラム内にあったワークを通じて感じました。ケアにも通ずるため、そのワークは自分の事業所に持って帰ってスタッフ同士でやっています。

 

佐藤:どのような気付きを得ることができましたか。

 

黒澤:「短時間なのに凄く疲れた」「これを日常から使えたら変わりますよね」とか、普段「聞く」ということがどれだけできていないか感じながらもその重要性に気付いてくれたみたいでした。

スタッフを交えて月に一度会議を行っている中で、このワークはやろうって話になりました。1年継続してどのような変化があるか、また、モチベーションのスイッチを入れる効果や、仕事に対する姿勢をリセットできる機会になることを期待して導入を決めました。

 

佐藤:私もそのワーク早くやってみたいです!その他の成果はありましたか。

 

黒澤:メンバーと話すようになり、自分がベストだと思うスタッフが、必ずしもベストではないと思いました。

 

佐藤:自分が思う理想像が変わったということでしょうか。

 

黒澤:100人いたら100通りの考えがある。それはそれで良いんだと思えるようになりました。最終的にご利用者様の幸せに繋がっているなら。やり方だったり、見せ方をどうするかではなく、「その人を幸せにする」ということに対して、その人がどういう想いを持っていて、そこにどのように向き合っているのかは、聞かないと判断できません。だから話すことや聞くことが何よりも大事だと感じました。
佐藤:そのことに気付いてどのような変化がありますか。

 

黒澤:人と話をしていて、面白いと感じることが増えました。意外なところで共感したり、もっと話したいなって想いが湧きました。それが他の人同士でも、そう思えるようになる仕組みを作りたいなと思いましたね。KAIGO MY PROJECTのワークを取り入れることで、良いイノベーションが生まれるのではないかと期待しています。

 

あとは、力を入れすぎないようになりました。もともととても1人でストイックに打ち込んでしまうタイプだったのですが、仲間の力を信じ、それぞれがどこかで波に乗ってくれればよいなって思うようになりました。

 

佐藤:焦りが無くなったってことでしょうか。

 

黒澤:1人でやるには限界があるなって感じました。これが腑に落ちたんです。

 

佐藤:私も力んじゃうタイプです(笑)

 

黒澤:KAIGO MY PROJECTのメンバーは、始めはそれぞれが「自分のため」に参加していたと思うのですが、「この人の為になるには?」っていう想いが自然発生するんです。しかも、結局それが自分自身の為になって返ってくるんですよね。自分の為より人の為に行動しているときの方が、学びは大きいんです。

 

佐藤:確かに何かを学ぶときは必ずと言っていい程、他者が関わっていますね。

 

黒澤:何かを成し遂げる人って必ず1人じゃないんですよね。それをKAIGO MY PROJECTで体感しました。KAIGO MY PROJECTでは、他者の為っていうのが前提として参加者全員の意識に共有されていますが、会社にはそんなルールはありません。そういう場が整っているか否かで、コミュニケーションの価値の差は歴然です。だからその前提を、どうやって会社に作るか、人が育つかどうかもそれに尽きるなと感じました。

 

佐藤:ご利用者様の為だけでなく、ご利用者様に関わるスタッフの環境を整えるかが重要ということですね。最後に、黒澤さん自身が3ヶ月のプログラムを経て1番変わったことを教えてください。

 

黒澤:スタッフに考え方を押し付けたり、やり方を一方的に伝えたりすることがなくなりました。もっと良くなるはずだから、今が絶対じゃないと、仲間を信じ向き合えるようになりました。

 

佐藤:人の意見を聞き入れやすくなったってことでしょうか。

 

黒澤:そうですね、人の話もすぐに判断するのではなく、「そうかそうか」とまずは受け入れて聞くようになったと思います。結局目的は「ご利用者様を幸せにする」って皆同じ想いですからね。

 

佐藤:お話を聞いていて、未来への道が開けるような印象を受けました。ありがとうございました。

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【KAIGO MY PROJECTインタビューvol.3】山本健治 目指せ!オンリーワン介護士!

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プロジェクト名:目指せ!オンリーワン介護士!

山本健治 グループホーム 介護スタッフ

 

秋本:山本さんのマイプロを教えて下さい。

 

山本:介護士が趣味や特技を活かして、その人にしかできないケアを提供する『目指せ!オンリーワン介護士プロジェクト』です。KAIGO MY PROJECTの期間中は、まずは自分が「オンリーワン介護士」になろうと思い、趣味のアロマの知識と、以前の職場でやっていたオイルマッサージとタクティールケアを合わせ、「いやしの介護士」を目指し、自身の現場のご利用者様や職員に実践しました。

 

秋本:なぜ、そのプロジェクトをやろうと思ったのですか?

 

山本:私は幼い頃から、人と同じであることが嫌で、自分にしかできないことや、周りの人がやったことのないことに興味がありました。しかし、介護の現場で働き始めてからは、自分が主役ではなく、ご利用者様が主役であるため、自分を表現出来ないと感じていました。一緒に働いている人も、1人1人が特技や強みを持っていて、それがもっとケアに活かせたらもっと楽しくなるのではないかと思い、プロジェクトを始めることにしました。

 

秋本:オンリーワン介護士として一歩目に何をしましたか?

 

山本:まずは「マッサージ介護士!!」と書いた名札を作って、ネームカードの上に貼りました。しかし、スタッフにも何も触れてもらえませんでした。予想以上に反応がなくて、ちょっと寂しかったです。

 

秋本:あれは正直、反応し辛かったと思いますよ。(笑)まさか付箋で作るなんて誰も予想していませんでしたね。(笑) Facebookのグループページで山本さんが投稿してくれたとき、コメントの盛り上がりが凄かったですね。(笑)ただ、ここでめげずにすぐに次の一歩に踏み出しましたよね。

 

山本:はい。まずはご利用者様にマッサージを実施させて頂きました。

 

山本:ご利用者様には「気持ちいい〜」と、大変喜んで頂いたのですが、すぐに上司から指摘を受けました。60代の13年間勤続のベテラン介護士で、「机が汚れる」「私はこの匂いが好きじゃない」「ご飯を食べる前に手を洗う手間が増えるじゃない」と真っ向から否定されてしまいました。

 

「すべてスタッフの都合じゃん!」と、内心では憤りを感じていました。ベテラン介護士の言葉に、他のスタッフは見て見ぬ振りという感じで、言い返したいのにその場では何も言えませんでした。

 

秋本:その日にすぐにFacebookのメンバーのグループページに投稿してくれましたね。

 

山本:グループページで一連の流れを全て報告させて頂きましたが、メンバーからのコメントにとても勇気づけられ、ここで諦めたらダメだと思いました。コメントでの会話の中で、ベテラン介護士に「スタッフにやってあげたら!むしろ私にやって」と言われたのを思い出し、次の日上司に「やらせて下さい!」とお願いにいき、マッサージをやらせて頂いたら、「すごい気持ちいい。またやって」と言われました。

 

秋本:本当にすごい。そのあとご利用者様への実施はできましたか。

 

山本:それが、「今の棟のご利用者様は反応が薄いから、他の棟のご利用者様にやればいいんじゃないの?」って言われて、まだできていません。やっぱり極力無駄なことは増やしたくないのだと思います。

 

秋本:・・・。

 

山本:なのでできるところからやろうと思い、今は他の棟のスタッフの人にまずは体験してもらっています。5月のガーデンパーティー(ご家族を呼んでやるイベント)でやりたかったのですが、時間的な問題と、僕がイベント運営担当だったために、個人で動ける時間が取れず、できませんでした。つい先日、会社でマッサージを使ったタクティールケアを今後やっていくかもしれないという告知があったので、理事長にタクティールケアの普及が必要であれば、僕にやらせてください!と、直談判の手紙を送りました。

 

秋本:おお、すごい!

 

山本:理事長から一か月以上立っても返事が来なかったのですが、先日施設長から、「タクティールケアの研修を受けて来て下さい!」と言われました。その後日、理事長から施設長に「行かせてやって欲しい」と言われたそうです。

 

秋本:理事長もしっかり山本さんのことを見てくれていたんですね。どんどん山本さんのマイプロがご自身の現場でカタチになってきていますね。KAIGO MY PROJECTの期間を経て、どんな変化があったのでしょうか?

 

山本:KAIGO MY PROJECTに参加した動機は、やりたいことを見つけたかったからです。参加前も、色々自分で考えて、自己分析はしていましたが、ずっと自分に自信がありませんでした。

自分が思うこと全てが正しいと思えなくて、本当にやりたいことってなんだろうと、迷っている状態でした。

 

実際に参加して、今壁に何度もぶつかりながらも挫けずに前に進もうと思える、やりたいことが見つかりました。だからこそ行動ができています。私自身の1番の変化は、自分が動き出せたことだと思います。今まで考えていただけで、何もできていませんでした。自分がどういうことが好きで、どういうことに喜びを感じるのか分かったのは、KAIGO MY PROJECTがあったからです。

 

ここには自分のことに真剣に向き合ってくれて、後押ししてくれる信頼できる仲間がいて、とても安心感がありました。これまでもずっと考えていたのに全く動けませんでしたが、応援してくれる存在がこんなにも大きいということを知りました。そんな仲間がいるということも、KAIGO MY PROJECTに参加する前とは大きな違いですね。

 

秋本:最後に、山本さんにとってKAIGO MY PROJECTって何ですか。

 

山本:人生の転機です。去年の6月にうつ状態になって、薬を全く呑まなくなったのが10月、KAIGO MY PROJECTに参加したのが今年の1月でした。うつ状態になったときは、不平不満しか言いませんでしたし、とにかく全てに置いてマイナスの感情しか持てませんでした。そんな自分にやりたいことが見つかって、それを周りの人に話して、承認してもらえて、前向きに行動ができるようになった人生の転機です。

 

秋本:ありがとうございました。

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